部下を拾いました。 part6
短編にしようと思いましたが少し長くなりそうです。
できるだけ毎日投稿しているのでぜひ最後まで読んでいってください。
それと、この他に『白い紫陽花』と長編も書いてます。そちらもよろしくお願いします。
「せっかく時間ができたし、買い物でもいくか?まだ足りないものあるだろ。気分転換にもなるしな。」
「良いんですか?せっかくもらった時間なのに。」
「問題ないよ。それとも他に行きたいところでもあるか?」
「じゃあ、うちについてきてください。多分あいつは仕事中でいませんから。必要なものを取りに行きたいです。」
鉢合わせになる危険はあるが2人であってしまう方が気まずいだろう。もし会ってしまったとしても親戚のお兄ちゃんって事にすれば問題はないだろうし。それならまずは車を借りにいく必要があるな。
「ここらへんでレンタカーの店あるか?もし私物を移動させるってなると結構な量になるだろうから必要だろ。」
「そうですね。だったら一駅分先によく利用していたところがあるのでそこで良いですか?」
「全然問題ないよ。運転は自分がやるから案内頼むな。」
「わかりました。」
電車を使うのはなんか違うなと思ったので一駅分だし歩く事になった。20分ほど歩くとレンタカーののぼりが見えて、彼女が前に利用していたということがあってスムーズに借りることができた。車で約15分、目的のアパートについた。重いものもあるだろうから自分も手伝う事にした。さっき彼女が言っていたみたいにその浮気をした彼氏はいなかった。見られたら恥ずかしいものもあるかもしれないので、彼女が必要なものを選別し自分がそれを車に運ぶという作業内容になり、スムーズに作業は進みものの30分程度で運び終えた。彼氏が急に部屋のものがなくなって不法侵入という事にならないように置き手紙を書かせた。内容を聞くと、もう金輪際私の目の前に現れないでと書いたそうだ。災難続きの彼女だが少しだけスッキリした表情だった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
よろしければ評価の方もよろしくお願いします。アドバイス等もありましたらそちらの方もお願いします。