ビターチョコレートシンドローム part 14
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これの他に長編として『白い紫陽花』という小説も書いているのでそちらもよろしくお願いします。長編は毎週土曜日の午後に更新しています。
「どこから聞いてた?」
「最初から。」
「そっか。聞かれちゃったか。」
友梨が起きたのでそっと部屋から出ていこうとした隆のことを引き止めた。
「隆さんはここで私たちの会話ちゃんと聞いて、証人になってください。」
「わかりました。」
何か察した隆は大人しく扉の横に立った。
「実はね。最初からわかってたの。稲垣くんが進のことよく話してくれてたから。最初の頃は、色々と悩んだけど、私は大丈夫だから。どんな決断だったとしても受け止める覚悟はあるよ。じゃなきゃ、こんなこと稲垣くんたちにも頼まないでしょ?」
友梨から出た言葉が余計に母さんと重なる。
「色々覚悟した上で、進と恋人になることを決めたの。結婚とかはまだわからないけど。」
「いいさ。そう言ってくれるだけで自分は嬉しい。できるだけ早く決断するから、そういうことも視野に入れて考えてくれるかい?」
「はい。わかりました。待ってるね。」
いつの間にか隆はいなくなっていて、2人だけの部屋になっていた。
「じゃあ、もう寝よっか。明日も、あいつらうるさそうだし。」
「賑やかって言おうよ。ああいう雰囲気も私は嫌いじゃないけどなぁ。」
寝室に行っても結局、1時間ほどは眠れずに2人で話していた。色々と自分のことを話したからか、リラックスして話すことができた。友梨の方が先に限界になり、ソファーで横になって寝てしまった。自分はそんな友梨をベットに運びそのまま、横になり眠りについた。
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