ビターチョコレートシンドローム part 13
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これの他に長編として『白い紫陽花』という小説も書いているのでそちらもよろしくお願いします。長編は毎週土曜日の午後に更新しています。
友梨はいつの間にか自分の膝の上で寝てしまった。自分に仕返しをされた時は顔を赤くして目を合わせてくれなかったが、今は顔を自分の体の方に向けて眠っている。自分も、自分からしたことで恥じらいはなくなり、普通に本を読みはじめていた。
「やっぱりここでしたか。」
夜もかなり深くなった頃、隆が書斎を訪れた。
「彼女さんはおやすみですか?」
「そうだね。」
「可愛い顔して眠ってらっしゃいますね。本当に、お母様に似てらっしゃる。」
「そうだな。」
自分が友梨ちゃんに目を奪われたのは、おそらく、母さんに似ていたからだろう。もともと、そういったタイプの人が好きだったのだが、2年前に母さんが死んでから余計に意識するようになった。自分が家業を継ぎたくないのは母さんの影響もある。金はあった。たくさん。大きな家に住んで、いいものを食べて、何苦労なくここまできた。でも、家族揃って、食事はした記憶がない。いつも、母さんと2人っきり。母さんはいつも悲しそうだった。そんな経験、自分の家族にはして欲しくない。
「また、悩んでるんですね。まだ後1年あるじゃないですか?ゆっくり考えましょ。家を継ぐかどうかは。」
「いや、早めに決めないとって、今、感じてるんだ。家をつぐとなったら、すぐに結婚の話になる。父さんも大学卒業の時に、当時付き合っていた母さんと結婚してるから。一生の選択を、大学卒業の時に迫るのは本当に友梨にとっていいことなのかなと思ってね。こういうことを避けてきたからさ。初めて恋人ができて改めて考え込むことになったんだよ。」
「そうですね。少し酷かもしれませんね。」
「だから、早めに決断を出してどうするのか投げかけなきゃいけない。考える時間も必要なんだ。」
いつから自分たちの会話を聞いていたのかわからないがゆりがむくっと体を起こした。
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