ビターチョコレートシンドローム part 12
できるだけ毎日投稿しています。
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これの他に長編として『白い紫陽花』という小説も書いているのでそちらもよろしくお願いします。長編は毎週土曜日の午後に更新しています。
2人で書いた最初の日記は、それぞれ自己紹介などで終わった。これからよろしくお願いしますと、取ってつけた感じの言葉で両方が締め括り、最初は友梨の方が書くことになった。この書斎に来てからすでに2時間はたっている。いい加減眠たくなってきたのか友梨はうとうとし始めた。
「もう眠いでしょ。寝てきていいよ。自分はもう少し、ここで本読んでるから。」
「そんなこと言わないで。別に眠くないよ。」
「わかった。なら、こっちおいで。」
自分は書斎にあった2人がけのソファーに座り、膝を叩いた。
「やったことはないけど、膝使っていいから。これなら一緒に入れて、いつでも寝ることができるでしょ?もし、眠っちゃってもちゃんと運ぶからさ。」
「うん。」
友梨はすこし恥ずかしそうに自分の隣に座り、自分の膝に頭をおく。
「硬くない?」
「大丈夫。ちょうどいい。」
そんなやりとりをしながら自分は再び本に目を落とす。
「ねえ。おやすみ。」
「うん?おやすみ。」
「違う。おやすみ。」
自分は何が違うのかさっぱりわからなかった。いつまでたってもわからない自分に焦ったくなったのか、友梨は顔を急に上げて、
「こう!」
自分の顔の近くにあった本を下げて自分の口に触れた。急なことだったので頭が真っ白になった。触れていたのは数秒だったが、しっかりとその記憶は自分の頭の中に刻まれた。友梨は何も言わずに再び自分の膝に頭を乗せ、顔を合わせないようにしていた。自分は初めてだったので、もう本を読むどうこうの話じゃない。とても集中できる状態じゃなかった。でも、やられっぱなしは嫌だったので、友梨の頭をこっちに向けさせて、今度はこっちから。最初より長く、目を合わせて。
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