ビターチョコレートシンドローム part 5
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最後まで読んでいただけると嬉しいです。
これの他に長編として『白い紫陽花』という小説も書いているのでそちらもよろしくお願いします。長編は毎週土曜日の午後に更新しています。
待っていると稲垣から、
「綺麗に3組に分かれるもんだな。」
それに答えるようにニヤニヤしている田口は、
「そうだな。」
と、返答する。
「お前気持ち悪いぞ顔。いいか、あまり面倒かけるなよ。今日行くところは父さんが交渉とかに使う大切なところだから。それを条件に1番良いところ借りたんだから。」
「わかってるって。こう見えても育ちはいい方だから、そこらへんは弁えてるよ。」
チャラチャラした稲垣のことを自分が嫌いにならないのはそういうところだと思う。こんな感じでしっかり礼儀作法とかしっかりしていて、前に父さんたちと会ったときに偉く父さんが褒めていた。成績も優秀なのが偉いギャップになっている。
「そうだ田口。言われてたジムの件。使って良いって言われたから使って良いぞ。ただし、掃除はきちんとするようにだって。」
うち別荘の地下にはジムがあって父さんが運動不足を解消するために一応作ったは良いものの、基本的に自分と、高校生で野球をしている弟しか使っていない。
「助かるよ。泳ぐだけじゃ物足りなかった感じだからさ。」
そんなこんな話しているうちに友梨ちゃんたちが来た。
「遅れてごめんなさい。」
「いいのいいの。女の子はいろいろ準備があるでしょ。」
「稲垣くん優しい。」
少しチャラついている女の子が稲垣の腕に抱きつく。
「はいはい。そんなんことしてないで乗って。自分の運転でいくから。すぐに夕食も食べれる状態で待ってるって言われたから早く行かないと。」
稲垣たちが何かブウブウ言っているが知らんぷりをして、車のエンジンをかける。
「おいてくぞ。」
と、2人を脅すと大人しく車に乗った。全員が乗ったことを確認して自分は車を走らせた。
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