ビターチョコレートシンドローム part 3
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これの他に長編として『白い紫陽花』という小説も書いているのでそちらもよろしくお願いします。長編は毎週土曜日の午後に更新しています。
「貧弱じゃない。急に立ってふらっと来ただけだけど。」
「ふらっと来ただけでしっかり倒れる奴がいるか。友梨ちゃんが心配して救急車呼ぶか否かってあたふたしてたんだぞ。」
「うん?友梨って誰だ?」
「お前らまだ自己紹介もしてないのかよ。お前の看病をしてくれたその子だよ。友梨ちゃん。」
そういえばまだ名前を聞いてなかった。友梨っていうのか。
「まだ、お前動けなそうだから、友梨ちゃんにしっかり面倒見てもらうんだぞ。俺は女の子たちが呼んでるから行ってくる。友梨ちゃん、手のかかる奴だけどよろしくな。」
彼女は稲垣に向け笑顔で答える。
「楽しいお友達ですね。」
「うるさいだけですよ。」
ふらつきもおさまったところで海の方を見ると、田口と一緒にガチ目に泳いでる子がいた。
「あの泳いでる子って友達だよね?」
「そうですね。あの子水泳部でお友達と会った瞬間、意気投合して2人でああやって泳いでます。もう、1時間ぐらい。」
こんなクソ暑い中、よくそんなに泳げるなと感心した。周りに迷惑もかかってないっぽいからほっといたら疲れて戻ってくるだろう。稲垣はもう1人の子と仲良く砂浜で遊んでる。こうしてみると、綺麗に2人ずつの3組になっている。しかも、男女で。
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