メガネの曇り part8
今日は少し早いですがこの時間に更新します。
できるだけ毎日投稿しています。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
これの他に長編として『白い紫陽花』という小説も書いているのでそちらもよろしくお願いします。長編は毎週土曜日の午後に更新しています。
次の日。父さんからしばらく休みのもらえたなずなと電車に乗って街に出た。恋人同士になってから初デート。お互いに緊張していた。なんせ経験がお互いないもんで。手を繋ぐのかどうなのか。そんなことに一喜一憂していた。街に出ると大きなショッピングモールがあり、そこで色々と買い物をすることにした。当初帰って来た目的のメガネも買うことにした。せっかくなら好きな人に選んでもらいたい。
「なずな。どれがいいと思う?」
正直自分は見えればいい。ファッション性などは気にしない。
「私が選んでもいいの?」
「俺はあまりこだわりがないから。好きな人の趣味に合わせた方がいいかなって思ってさ。」
「どれも似合うと思うけど。」
様々なフレームを試しにかけ、あれでもないこれでもないと真剣に悩んでくれた。ようやくなずなが選んでくれたのはシンプルな黒いものだった。
「ごめんね。長い時間悩んで、結局一番シンプルなものにして。」
「何言ってるのさ。ありがとう。」
「へへへ。」
フレームを選び、視力を調べてからいろいろなオプションの相談をする。今のメガネはブルーライトカットや汚れがつきにくくなるもの。いろいろなレンズがあるらしい。今までかけてこなかった自分は少し感動を覚えた。
「オプションはどうしますか?」
「どうせなら色々とつけてください。」
適当に必要だと思ったものをつけてもらった。どうせ父さんのお金だしつけられるだけ付けた。そこそこの値段になったが、問題はない。でも、完成までに2週間はかかるということだった。またこなければならないが、なずなと一緒ならいいか。
メガネ屋を後にして、今度はなずなの買い物に付き合う。服や、化粧品。こういうときにある程度買っておかないとすぐになくなってしまうらしい。約5時間。ヘトヘトになりながら買い物を終えた。この頃には自然に手は繋げていた。
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