メガネの曇り part1
できるだけ毎日投稿しています。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。今日から新しい短編になります。
これの他に長編として『白い紫陽花』という小説も書いているのでそちらもよろしくお願いします。長編は毎週土曜日の午後に更新しています。
メガネの曇り
子供の頃は視力がいいのが自慢だった。大学に入ると夜遅くまでレポート課題や自由な時間の影響でだんだん目が悪くなり始めた。コンタクトは怖かったのでまずはメガネからかけることにした。大学生にとってメガネは決して安いものではない。バイトで貯めたお金を使うのもあれだし、久しぶりに実家に帰ることにした。そう、実家に帰る理由はメガネを買ってもらうためだけだった。
夏休み。大学生の夏休みなんてバイトか遊ぶ以外ない。あまり社交的とはいえない自分は帰省するタイミングでバイトもやめた。前からここの店長のことが気に食わなかったのでちょうどよかった。バイトを辞めたからと言って友達と遊ぶということはない。そもそも、大学に友達はいない。唯一連絡先を知っているのはゼミの人たちのみ。それも連絡事項しか使い道はない。他のゼミ生はみんなで海に行くらしいが自分は断った。それも一応仲間外れはしていないよというアピールなのか聞くだけ聞いて断れよという雰囲気を醸し出していた。まあ、元々行く気はないので問題はない。やることも特にないので夏休みの間は実家にいようと思う。あまり乗り気ではないが。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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