部下を拾いました。 part11
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これの他に長編として『白い紫陽花』という小説も書いているのでそちらもよろしくお願いします。長編は毎週土曜日の午後に更新しています。
もういい時間なので夕飯にする事にした。会社に行くときに買ったコンビニのものと、適当に野菜炒めにした。正直自分も穂花も疲れていた。夕食後、食器洗いをしてから穂花を呼んだ。
「穂花。これから少しの間一緒に過ごす上でルール決めようか。恋人でもない男女2人が一緒に過ごすわけだから踏み込んではいけない事、やってはいけない事、お金のことだったりを細かく決めておいた方がいいと思うんだ。」
「そうですね。お風呂を覗かないとかですか?」
「そんなの当たり前だろ。お互いが帰ってくる時間帯とか休日の過ごし方、家事の役割分担とかだよ。穂花も部屋に入られたり、一緒に選択されるのが嫌だったりするだろ。」
「私は別に気にしませんし、いやでもありませんよ。なんか心配していることが思春期の子供を持つお父さんみたいですね。」
ほんとに嫌ではないみたいで、恥ずかしがるそぶりすら見せない。むしろ何心配してるのっと少し馬鹿にしているような感じだ。こういう事に神経質になる自分の方がおかしいのかと疑問を持つくらいだ。正直、自分はあまり見られたくないものはある。一人暮らし独身男性ならわかってくれるだろう。
「変な心配はしないでください。私は蓮さんに公園で拾われたときにとても救われたんです。お金のこともちゃんと折半でいいじゃないですか。洗濯だったり、部屋に入られることは何も思いませんよ。むしろ、いろんな家事がある中で2人分を分けるなんて面倒くさいことしたくありません。だから、蓮さんも気にしないで別に裸でここら辺うろついてもいいんですよ。蓮さんの家なんですし。」
簡単に言ってくれるがそれは不可能だ。そっちが気にしていなくてもこっちはめちゃくちゃ意識してしまう。もしかして、自分には男としての魅力はないのかと不安になった。
「はい。これで話はおしまいにしましょう。今日はいろいろあって疲れてたのでお先にお風呂いただきますね。」
そういて彼女はお風呂に向かっていった。彼女のオープンな性格に自分は頭を抱えた。
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