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風邪をひいた

思いのほか、しんどかった風邪をひいた時の話です。

37.8度の熱は思えば久しぶりだったかなぁ。

喉は唾を飲み込むだけで痛いし、頭はぼんやりするし、目は熱いし、身体はふらつくし、散々だなぁ…。

土日から始まり、もう五日も学校に行ってないな。

もちろん、僕は友達みたいに引きこもりの真似事なんかせずに、一応学校に行っている。

一応行ってる。

なんとなく行ってる。

何をしに?

誰の為?

僕の為?

……あ、痛っ。

本当に唾くらい飲み込ませてくれよな……。

って思えばなんでかさらに唾を飲み込みたくなっちゃうのはなんでだろう。

ああ、もちろん僕が学生という思春期で、考えてもどうしようもないことや、どうでもいいようなことにくよくよ悩んじゃいやすいってことは知ってる。

熟知している。

けれども。

けれども、だ。

僕は、僕がこんな悩みから抜け出せれる気がしないんだな。

何年たっても何歳になってもいつまでもくよくよしてる気がすんだよな。

夜寝る前になって不意に昔の事思い出しちゃうみたいに。

きっと僕の未来を予測変換したって、未来は誤字脱字の文章で表せるだろな……。

学校が楽しいだなんて無邪気に語っていた自分が瞼に浮かんでくる。

学校が嫌いなやつにに無邪気に語っていた自分が瞼に浮かんでくる。

…ああ、目が熱くて閉じられないや。

そりゃ、あれだけの人間を一箇所に集めていて、そんでもってまだまだ未熟な人なんだから、摩擦や軋轢が生まれないはずがないよな。

夏でも冬でもあっつあつだぜ。

人一人だってこんなに苦しいのに、クラスみんなからなら、どんなに苦しかったんだろう……。

彼女はどれほど息を止めて生活してたんだろう。

国語の授業です。

この場面でのA子さんの心境はどういったものか。

分かる人は手を挙げてください。

……正解です。

では、彼女の心境が分かる人は?

……ぼんやりした頭でも分かるさ。

ああ、やっぱ学校ってやだな。

それとも、自分がやなのかな。


ピロリロリン、ピロリロリン。

久しぶりに聞く着信音。

クラスのとある女子からのメールには、

「明日は元気になって学校きてね~!!」

の文字が。

僕は誰もいない部屋で、一人泣く。

実話かどうか?

想像にお任せします……。


何か共感出来るところ、思うことがありましたら、感想にでもお書きください。


ありがとうございました。

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