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<4話> 初陣の朝 ~side:商人~

  

 


 荒野や砂漠が多くを占めるこの大陸を旅する私達商人にとって、最も困難なのは水の確保である。

しかしこのロートフ王国は、北にそびえる山々からの雪解け水が湧き出す泉が点在し、国の管理の下、住民以外の者でも水を汲むことが許されている。


私達も長期間留まり、安心して商売が出来る豊かな国だ。

泉を中心に栄える主要都市は街道で結ばれており、王都に近づくにつれ道幅が広がり、道行く者も増えてくる。



 途中の都市や農村で仕入れた品物を積んだ荷馬車を(つら)ね、順調に進んでいると、背後より迫ってくる複数の足音に慌てて道を譲る。

先頭の騎乗者が軽く頭を下げつつも、素晴らしい速度を保ったまま通り過ぎる一団に、私も隣で使役魔獣の手綱を握る息子も思わず固まってしまう。

ギルドを通し護衛の長期契約を交わした傭兵団員も、こぼれんばかりに目を見開いたままだ。



 滅多にお目に掛かることのない騎獣だけでも驚きなのに、20頭以上いたのだ。

中央の一際体格のいい銀色の狼型の騎獣は豪奢(ごうしゃ)な馬車を引いていた。

窓には布が下ろされ中を(うかが)う事は出来なかったが、隅々まで造り込まれた馬車から、ロートフの上位貴族と専属の護衛傭兵団であろうと見当をつける。


騎獣を扱うには大量の魔力が必要になるという事で、王族や国を除き大陸トップクラスの傭兵団でもなければ所有できない。

こちらの護衛の傭兵達は羨望の眼差しで見送っている。

総出で騎獣に怯えた使役魔獣をなだめ、ようやく動き出す頃には、一団の姿はかなり小さくなっていた。






 彼らの登場は今回のみだと思います。

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