表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/22

<7話> 初陣の朝 ~side:フェルナンド~

 

 


 あと四半刻もすれば、王都を抜けられる。

王都手前から混み合ってきた街道は、人や使役魔獣が邪魔で、どうしても速度が落ちちまう。

先頭を走る俺の騎獣ヴェルナもかなり(わずら)わしそうだ。


しばらくしてヴェルナが、「ヴェルドから馬車に並ぶ様指示が来た。エディアルドがお前を呼んでいる」と、中央の馬車まで下がり併走する。

エディに扉を開けてもらい、飛び移る。



 膝に乗せたエフィの頭を起こさない様に撫でながら、エディが話し始める。

「【黎明】、【深紅】、【烈光】を集めるか。被害を最小限に抑えるためといえ、大陸トップクラスの傭兵団に名指しで依頼するとは、ロートフ王も思い切ったものだ。」


(俺ら魔獣討伐数上位の傭兵団は、高額の報酬でも知られてんのに。)


「よほど危険な魔獣種でも含まれてんのか?」


(しかも腰抜け揃いで、軍の戦力を温存してぇと、傭兵に先陣を命じる有様だ。)


「それ程の大群ともなれば、騎獣の数頭はいるはずだ。最も強く美しい騎獣を無傷で捕らえよう。泣かせてしまった詫びも兼ね、初陣祝いに丁度良いだろう。」

「それはいい考えだな。」


(エフィに似合いの綺麗な騎獣がいれば、言う事ねえな。)


「ああ、そのつもりでロートフと交渉してくれ。」

「ん?お前は出ねえのか?」

「馬車にエフィを一人で残すつもりはない。今度の依頼は、ギルドや傭兵連中にエフィを紹介するのに良い機会だとは思うが、ロートフにはまだ早い。」

「わかった。確かにロートフの腰抜け共には、もったいなくて見せたくねえな。」



 打ち合わせを終え再びヴェルナの背に戻ると、馬車を取り囲む様に騎獣を走らせる団員に、エディに命令を伝える。

「雑魚はさっさと片付けんぞ。エフィに初陣祝いに贈る騎獣の捕獲が優先だ。エフィの誕生日までには全て終わらせるぞ。」

エフィ命のレンジュの強者達は、揃って歓声を上げる。






 騎獣同士や騎獣と騎乗者との間では、互いの思念を伝える事が出来ます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ