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箱庭ゲーム  作者: 夜猫
音速の剣士とスレイプニル
1/52

プロローグ

 森の中を走る。

 後から、誰かが走ってくる音が聞こえる。

 私はただ、初心者用のクエストを受けていただけだ。

 簡単な、薬草の採集クエスト。変に強いモンスターに出会うことなく、依頼主であるNPCの元にこの薬草を届けるだけだった。


 「≪ファイア≫!」


 後かその言葉が聞こえた途端、何かが放たれるのがわかった。

 私は無我夢中で転がるようにして避ける。

 すると、さっきまで私の体が会ったところを炎の塊が飛んでいき、木に当たって弾ける。

 ココの木は、破壊不可オブジェクトだったんだなーというどうでもいい考えが一瞬だけ頭をよぎる。


 「まぁ、そんなに慌てて走るなよ。・・・ゆっくりと殺せねぇだろ?」


 『初心者狩り』

 どうも、私はそれに出くわしてしまったらしい。

 相手は男が三人、女が二人の合計五人。たぶん、全員がPKプレイヤー。


 「わ、私をPKしても、な、何も無いですよ!?」


 「ハァ?だから?」


 私がそういうと目の前の人たちは嫌な感じのする笑い声を上げる。

 そして、少しずつ私に近寄ってくる。

 たぶん、私は恐怖に顔をゆがめて必死に逃げようとしていると思う。

 でも、相手にはそれがたまらなく愉快でしょうがないみたいだった。


 「ホレホレ、逃げないと死んじゃうよ~?」


 「なにそれ?ウケるぅ!?」


 相手は、どうも私をじわじわと痛めつけて殺そうとしているらしい。

 こんなことなら、ペナルティを受けてもいいから自殺してしまおう。そう考えたときだった。

 一陣の風が吹き、私と相手の五人の間に誰かが立つ。


 「お兄さん、そんなしつこいとモテないよ~」


 「・・・お前、何様のつもりだ?」


 「ただの通りすがりの猫妖精ケットシーです!」


 フードで顔を隠しているけど、確かに猫妖精ケットシーの特徴の耳のあるだろう部分だけがとがっているのがわかる。


 「で、初心者狩り?いや、答えはわかってるけど。・・・もし、今からその剣を引いてどっかに行くんなら俺も『守護神ガーディアン』達には何も言わない」


 「お前、今の状況がわかっているのか?」


 そうだ。例え、この人がいたとしても五人対二人。でも、自分は初心者だから実際には戦力にできるかも怪しい。


 「・・・要するに、見逃してくれる気は無い」


 「当たり前だ。それに、この人数差ならお前がどんなハイランカープレイヤーでも負けは目に見えている!」


 そういうと、相手は一斉に攻めてきた。


 「・・・できれば、PKなんてしたくなかったんだけどな」


 そして、勝負は一瞬でついた。




どうも。初めての方は始めまして。

初めてじゃない方はまたもこの作者夜猫の小説を呼んでいただきありがとうございます。


今回は、なんと『VRMMORPG』系の小説です!

自分、某『加速する世界』とか『SAO』とか大好きなんです。

それに影響されて考えてみたら面白いぐらいにアイデアが出たので・・・。


ですが、今の段階では何じゃこりゃ?と言う感じになってます。

今後、あとがきにて用語説明をしていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。



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