風のうた
掲載日:2026/07/20
{短歌}
ライオンの
ような植木のいる庭で
春の佳人に触れた初めて
鬼女が立つ
断崖絶壁曇天の
下この海になにを沈める
風を切る
夜の古城で誰が泣く
自由な朝をただ夢みてさ
静まった
夜にキラキラ風鈴の
心を揺らすさまざまな色
ふるさとの
山は削られ赤茶けた
内臓晒し消し去るあの夏
いつだって
悲しみ無限の街に棲み
痛みを無視して風を追い越す
amの
ラジオがつなぐあの世との
ノイズまじりの切ない優しさ
AIの
言葉はうっすらあの世にも
つながっているみたいだ深夜は
黒い矢が
胸の小さな旗を刺す
古い涙を流しはしないが




