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「エルフィ様とヘンブラン様ですね。師匠はこちらです」

シュミッドの工房に着いた私達は、小人族の少年に出迎えられた。

「ここです」

少年についていくと、ある部屋に案内された。

中からはものすごい熱風と鉄を打つ音が聞こえてくる。

部屋に入るとシュミッドが弟子たちに鉄の打ち方を教えていた。

「師匠、連れてきましたよ」

少年がシュミッドに声を掛けると、やっとこちらに気付いたようだ。

「クレイン、ご苦労じゃった。皆の衆、飯の時間じゃ!」

そうシュミッドが叫ぶと弟子たちは嬉々とした顔で部屋の外へ走ってゆく。

「お前さんらも着いてこい、食堂に案内する」

シュミッドについて行くと、大きな食堂に到着した。

弟子たちはもうすでに席についており、食卓には酒や肉が山程並んでいた。

「さあ皆の衆、今夜は宴じゃ!存分に楽しめぃ!」

食事を始めた弟子たちは、肉を口いっぱいに頬張り、酒で流し込んでゆく。

「ぷはぁ〜やっぱり酒は最高だな!」

ヘンブランも久方ぶりの酒をゴクリと飲み干し、肉を頬張っている。

「相変わらずドワーフの食事は豪快だね」

私は酒も肉もあまり好きではないため、食卓の隅においてあった果物を口に運ぶ。

「お前達エルフが優雅すぎるだけじゃろ?」

「そんなことないでしょ」

シュミッドの顔は酒に酔い、赤くなっていた。

私達が話していると、そこにヘンブランが割り込んでくる。

(あね)さんも酒を飲めよ〜出されたものは食わないと失礼ってもんだぞ〜」

ヘンブランも相当酔っているようで語尾が伸びてしまっている。

まあ、言っていることはその通りだ。

せめて酒ぐらいは飲まないと失礼だと思い、酒を一口飲む。

「美味しい…」

数年ぶりに飲む酒は、想像以上に美味だった。

その黄金色の液体を口に含んだ瞬間、麦芽の芳醇な香りが鼻を抜けていく。

アルコール度数はかなり高く、味も辛めだがなかなか行ける。

気づけば大きなジョッキの中身は空になっていた。

「お前さん、意外と酒に強いじゃねえか。もっと飲め飲めぃ」

シュミッドがガハハと笑いながら私のジョッキに酒を注ぐ。

その後は昔話や酔い比べなど盛り上がり、楽しい夜になった。

「じゃあ、私達は宿に帰るよ。シュミッドにまた明日尋ねるって伝えといて」

「わかりました。師匠に伝えておきます」

私は酔いつぶれて寝てしまったヘンブランを背負って宿へ帰った。

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