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八百屋王女、なんの冗談ですか?ーー行方不明のパパが国王でした⁉  作者: 夢窓(ゆめまど)


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ビクトリアの王女服ブランド

カール兄ちゃんからの呼び出し――王女ブランド爆誕(?)


突然の呼び出し

ある日、カールから手紙が届いた。

『ビック、至急来い。大事な話がある』

ビクトリアは、首を傾げた。

「……また、何か企んでるな」

ランディが、呆れた顔をした。

「レシピ本の次は、何でしょうね」

「さあ?」

二人は、仕方なくカールの元へ向かった。


カールの野望

カールの店に到着すると――

カールとノンナが、満面の笑みで待っていた。

「ビック! 来たか!」

「にいちゃん、何?」

カールは、資料を広げた。

「ビクトリア王女のお気に入りブランドを立ち上げたい」

「……は?」

「帽子、服、靴、鞄――全部だ」

ビクトリアは、目を丸くした。

「全部!?」

「ああ。お前、本物のお姫様なんだから、いいだろ?」

「いや、でも……」

ノンナが、嬉しそうに続けた。

「お姫様ブランド、素敵ですよね!」

「そ、そう?」

「はい! そして、テーマは――」

ノンナが、資料を指差した。

「イチゴです!」

「……え?」

ビクトリアは、固まった。


イチゴ論争

「いつ、イチゴが好きって言った?」

ビクトリアが、真顔で尋ねた。

カールは、涼しい顔で答えた。

「お前、イチゴ食べるの好きだろ?」

「食べるのは好きだけど――」

「じゃあ、いいじゃないか」

「飾るのはどうでもいい」

ビクトリアは、きっぱりと言った。


「むしろ、玉ねぎなら、ちょっと欲しいかも」

「玉ねぎ!?」

カールとノンナが、同時に叫んだ。

「だって、玉ねぎスープ好きだし」

「それは分かるけど!」

カールが、頭を抱えた。

「玉ねぎブランドとか、誰が買うんだよ!」


「……確かに」

ビクトリアは、納得した。


ランディが、ぼそりと呟いた。

「玉ねぎの帽子……シュールですね」

「だろ?」

カールは、ため息をついた。


「だから、イチゴで頼む」

「……まあ、にいちゃんがそう言うなら」

ビクトリアは、渋々了承した。


カールの変貌

ビクトリアは、カールを見つめた。

「にいちゃん、結婚してから商人だね」

「そうだよ」

カールは、胸を張った。

「ノンナの実家の後継になるんだ」

「すごいね」

「だろ?」

ノンナが、嬉しそうに笑った。


「カール様、頑張ってくださってるんです」

「ノンナのためならな」

カールは、照れくさそうに笑った。

ビクトリアは、少しだけ感心した。

「にいちゃん、変わったね」

「悪い意味か?」

「いい意味」

「そうか」

カールは、嬉しそうに笑った。


なぜか、ランディがいる

撮影の準備が始まった。

ビクトリアが、イチゴ柄のドレスを着る。

そして――

なぜか、ランディが横にいる。

「……なんで、俺もいるんですか?」

ランディが、困惑した顔で尋ねた。

カールは、あっさりと答えた。

「お前、護衛だろ?」

「そうですけど」

「じゃあ、いいじゃないか」

「いや、でも……」

ランディは、抗議しようとしたが――

カールが、騎士服を差し出した。

「これ、着ろ」

「……はい」

ランディは、仕方なく着替えた。


騎士服のランディ

ランディが、騎士服を着て現れた。

ビクトリアは、一瞬見とれた。

「……ちょっと、格好いいな」

「え?」

「いや、なんでもない」

ビクトリアは、慌てて視線を外した。


カールが、ニヤニヤしながら言った。

「だろ? ランディ、映えるんだよ」

「映える……?」

ランディが、困惑している。

ノンナが、嬉しそうに言った。

「はい! とても素敵です!」

「……そうですか」

ランディは、諦めた顔をした。


撮影開始

撮影が始まった。

ビクトリアは、イチゴ柄のドレスを着て、イチゴの帽子をかぶっている。

ランディは、騎士服を着て、隣に立っている。

カメラマンが、指示を出す。

「はい、ビクトリア様、もう少し笑顔で!」

「こう?」

「いいですね! ランディ様、もう少し凛々しく!」

「……凛々しく?」

「そうです! 護衛らしく!」

ランディは、真顔になった。

完璧な凛々しさである。

「素晴らしい! そのまま!」

カシャ。

完璧な写真が撮れた。



撮影後

撮影が終わり、二人は椅子に座った。

ビクトリアが、ぐったりしている。

「疲れた……」

「お疲れ様です」

ランディも、同じようにぐったりしている。

カールが、満足そうに言った。

「完璧だ!」

「そう?」

「ああ。これで、ブランドは成功する」

ノンナも、嬉しそうに頷いた。

「はい! 絶対に売れます!」

ビクトリアは、ため息をついた。

「……にいちゃん、本当に商人になったんだね」

「そうだよ」

カールは、自信満々に答えた。



ブランド展開

数週間後、ビクトリア王女のお気に入りブランドが発表された。

イチゴ柄の帽子、服、靴、鞄――

すべて、完璧なデザインだった。

そして、広告には――

イチゴ柄のドレスを着たビクトリア王女と、騎士服のランディ。

「……これ、私?」

「そうですよ」

「嘘でしょ」

「イメージです」

ランディも、自分の写真を見て呆れていた。

「……俺、こんな顔してたか?」

「してましたよ」

マリカが、呆れた顔で答えた。


爆発的ヒット(再び)

ブランドは、瞬く間に売れた。

初回入荷分は、一日で完売。

すぐに追加生産がかかった。

そして――

アルデバインからも、注文が殺到した。


カールから、手紙が届いた。

『大成功だ! 次は第二弾を考えよう!』

ビクトリアは、頭を抱えた。

「……また?」

「また、だそうです」

ランディも、ため息をついた。

「勘弁してほしい」


アルデバインでの反響

アルデバインでは――

令嬢たちが、大騒ぎしていた。

「見て! ビクトリア様のブランド!」

「イチゴ柄、可愛い……!」

「ランディ様も、載ってる……!」

セリーヌが、帽子を手に取った。

「これ、欲しい……!」

「私も!」

「私も!」

令嬢たちは、次々と購入し始めた。


エドウィンの反応

エドウィンも、広告を見ていた。

「……ビクトリア殿下、イチゴが好きなのか」

側近が、尋ねる。

「殿下、いかがですか?」

「面白い」

「面白い、ですか?」

「ああ」

エドウィンは、ランディの写真を見て笑った。

「騎士服、似合ってる」

「……確かに」

「次に会ったら、私もお揃い買えるか聞いてみよう」

エドウィンは、楽しそうに笑った。


現実

その頃、ビクトリアたちは――

玉ねぎスープを飲んでいた。

「やっぱり、玉ねぎスープが一番だね」

「そうですね」

ランディも、玉ねぎスープを飲んでいる。

マリカが、呆れた顔で言った。

「……皆さん、ブランドと全然違いますね」

「イメージだからね」

「そうですね」

三人は、静かに笑い合った。


結論

ブランドは――

大ヒットした。

ビクトリアのイメージは――

完全に、イチゴ好きになった。


カールは――

次のブランド展開を、企画中である。

そして、本人たちは――

今日も、玉ねぎスープを飲んでいた。

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