第3話 エレメト集団
「…」
「…ニャ」
「ふんふふふふーん」
「…ねぇ」
「なに?その装飾」
「ああ、これ?」
「うん。
コンビニじゃ普通そんな装飾豪華にしないでしょ」
「ここは普通のコンビニじゃない。そう!
美味しくて楽しい最高のコンビニだぁーーー!」
「…はぁ。」
「ニャオ」
この町でここまで派手な装飾をしているのは都会なのによりにもよってこの普通のスーパーだ。
都会なのに。もうちょっと別のタワマンとかではない。なんで?
「なんか今色々大変なことになってるけど」
「私が戦ってるわけではないし…」
「この…」
「ニャオ」
カランカラーン
「ほら、お客さんきたよ」
「え?なんて言うんだっけ」
コソッ
「ほら、いらっしゃいませ」
「い、いらっしゃられました?」
店長さん!これにはたまらずノックアウト!
「は?お前何言ってんだ?」
客はすごい目つきで睨んできた。まあ店員にこんなこと言われたらこういうのが普通なんだけど
「まあいい。これ」
そういって客が置いたのは一つのビンだった。
「なんでビン?」
そのビンは、素科が使っているユヌに変身するためのビンにそっくりだった。
色以外は…
「じゃあな」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「なんだ?俺は忙しいんだ」
「このビンってなんですか?」
「あー、あれだ。お前その女にはまだ話してないんだろ?」
「私?」
「まあこっちこい」
男はそう言って素科を別の部屋に移動させた。何されるんだろ。
次回!素科死す!デュエルスタンバイ!
「まだ生きてるからな?」
チッ。
「それで、あれって?」
「ユヌのことだ」
「ユヌ?」
「お前がおととい変身したあれのことだ」
「あれってユヌって名前なんだ」
「ああ、そして俺はそのエレメト集団をぶっ潰そうと企んでいる」
「え!?あなた1人じゃ勝てませんよ」
「わかっている。だからそのためにお前を強化しに来たんだ。
おととい偶然お前が変身してタカの怪人と戦っているところを見つけたからな。」
「じゃあ、あの怪人も…」
「ああ、おそらくエレメト集団の1人だろうな」
ぺぺレペー!ぺぺレペーン!
「怪人だ!行くぞ」
「場所とかわかるんですか!?」
「ああ、このアラームビンがあればな。作り方とか聞きたいか⁉︎」
「あ、はい。まあ…」
「そうか、そうか、後で教えてやるよ。全く、そんなにこれのメカニズムが知りたいのか!困ったもんだな」
なぜか男は急に食いついてきた。こわ。
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「ここだ」
「…!あいつって、たしか…」
「お前知ってるのか!」
そこには昨日出会った黒いユヌがいた。町の人たちは逃げ回っている。
「おい、お前!」
「お前は…昨日会ったばかりのエレメントクラッシャーを持ってた男か」
「そうだ。」
ガッチャーン!
セットオン!
どこからともなく声が聞こえた。
混ぜろ!(混ぜろ!)混ぜろ!(混ぜろ!)
「変身!」
エレメント!ビッグアンモニアチェンジ!
アーンモニアユヌ!アンモニア!
「行くぜ!」