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第19話 バーフィル


 「…は?どういうことだよ…」

 「お前が死んだと思っていた冬野冬香ふゆのとうかは、”死んでなかった”んだ」

 「は?でも…確かにあの時火の中に…」

 「”そのあと助けたんだ”

俺が」

 「冗談じゃない!確実に燃え尽きていただろ!」

 「まだ気がつかないか。

なぜ俺があんな森の中の研究所を見つけ、中の人を奇跡的に助けられたと思っているんだ?」

 「てことは…自作…」

 「自演だよ。

研究所が燃えたのも、冬香が死にかけたのも全部。」

 「でも…冬野さんは…そんなこと…」

 「裏切ってなんかいないさ。

俺が撒いた火から助けてくれたお礼に、ビンを見つけてくれた、だけだ」

 「まさか…私に探させたあのビンって…」

 「”バーフィル”だ」


セットオン!

バーフィル!


 「変身」


元素を破壊する最強王者!

K、G!

K、G!

King!

エレメントキング!

バーフィル•ホログラム!


赤と黒と白が入り混じったドラゴンの幻影が実体化し、ホログラムに巻きついた。


 「俺こそが、元素の王だ」

 「冬香さん、危ないから下がってて!」


 「変身!」


エレメント!ビッグアンモニアチェンジ!

アーンモニアユヌ!アンモニア!


 「元素破壊(エレメント•クラッシュ)」


ホログラムがそう言うと、ユヌのスーツが光の粒子となって、消えていった。


 「強制変身解除⁉︎」

 「これが元素を破壊する力だ」

 「素科さん、次くらえば死んじゃいます!一旦逃げましょう!」

 「これは流石にな」



---



 「落とされたのはこの辺りだったはず…

お、あった!」


素科の目には、大きな垂れ幕をつけた、我が家(お店)が映っていた。店はまだ明かりをつけている。


 「あれが、素科さんの家ですか…」

 「最高のスーパー(自称)です」



---



 「おーい!店長さーん!」


店の裏で元気な声が聞こえた。


 「あ!素科さん!やっと帰ってきましたか!

そちらの女の人は…?」

 「あ、えと…この人はね…」


素科が困っていると、冬野は言った。


 「ファンさんの恋人です!」

 「え?」

 「ニャ?」



---



 「なるほどなるほど……?」

 「つまり今は亡きファンの恋人ってことニャ」

 「そのまんまだね」

 「まんまだな」

 「ていうか!?ファン死んだのかニャ⁉︎」

 「実はフィーバットと戦ったのが限界だったっぽくて…」

 「じゃあ、お前一人でホログラムを倒さないといけないのニャ⁉︎」

 「そういうことになるんだよな…」

 「あの人、”多分”意外と強いですからね…」

 「惜しい人を亡くしたニャ…」

 「それで、この後はどうするんですか…?」

 「そうなんだよなぁ…

ホログラムが何を考えているか分からないし…」

 「とりあえず、今は休んどいた方がいいんじゃないかニャ?」

 「それもそうだな」

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