第九十三話「傲慢」
竜斗は霧を抜けた後もひたすら飛び続け、大陸を抜けて海を飛んでいた。
(かなり遠いな。大陸間が結構離れているんだろうな。)
(おい、「色欲」。あとどれくらいで着く?)
『あともう少しよ。まずは「傲慢」と合流するわよ。それからいよいよバグとのご対面よ。』
(了解。)
◇ ◇ ◇ ◇
『色欲』に確認してから約10分後、竜斗は暗黒大陸に降りたった。
(なんというか...黒いな。)
竜斗は周りを見渡す。
竜斗の目に入るものは木々なども含めて黒かった。
『でしょ?だから文字通り暗黒大陸なのよ。』
『さぁ、まずは「傲慢」と合流するわよ。バグは今は大人しくしているらしいから、今のうちに色々済ましちゃうわよ。』
(分かった。)
竜斗は再び飛び上がり、「色欲」の示す通りに「傲慢」がいる場所に向かった。
◇ ◇ ◇ ◇
空をしばらく飛んでいると黒い屋敷のようなものが見えてきた。
(あそこが「傲慢」の住んでいる場所か?)
屋敷の近くに降り立ち、人化する。
「この中にいるのか?「傲慢」は。」
『えぇ、この中にいるはずよ。』
「色欲」と話しながら屋敷の扉を開ける。
竜斗の目に入ったのは角の生えた女性と男性たちとその中心にいる一人の男であった。
「ようこそ。我が屋敷へ。」
「君が奴の言っていたバグを倒してくれる存在とやらかい?確かに強さ的には自分よりもありそうだけども。」
「ふぅむ、どちらかというと精神性が異常なのか。ブライ、これが君よりもイカれてる生物だよ。」
「これがか?あまり特別そうには思えないが。」
目の前で男が一人二役で話していくのを眺めていた竜斗は慌てて会話に入る。
「お前はなんなんだ?人格が二つあるみたいだが。」
その質問に「傲慢」と思われる男はこう答える。
「簡単な話だよ。この肉体の中には「傲慢」と元の肉体の持ち主、ブライの二つの人格があるのさ。」
「さて、そんなことはどうでもいい。まずはバグについて話そうじゃないか。」
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