第五十一話「再会?」
健斗たちはいつものように訓練場に集められていた。
しばらく待っているとアルトとクインが現れた。
「ごめんね〜。今日別に訓練の日でもなんでもなかったのに。」
クインが言う。
「悪いが、今日は君たちに身分証を作ってもらう。」
「まず、君たちには今身分証がない。なので、冒険者ギルドで自分のギルド証を作ってもらう。」
「午後には出発するから皆にこれ渡しとくから準備しといてね〜。」
クインはそう言って、袋をそれぞれに投げてきた。
「これ、なんですか?」
赤原が聞く。
「ん?これはマジックバッグ。金貨2枚入っているからそれと一緒に必要なもの詰めてきてね〜。」
そう言ってクインは訓練場を去り、そのままアルトも出ていった。
赤原が渋い顔で言う。
「マジックバッグってすごい高いものなんじゃなかったっけ?」
一同、苦笑いしていた。
◇ ◇ ◇ ◇
健斗たちはアルトとクインに連れられて冒険者ギルドに向かっていた。
「すごい見られているわ。」
「黒目黒髪は珍しいのかな?」
「それもあるけど、私とアルトは割と顔が知られているからね。」
健斗たちはクインと一緒に話しながら歩いていた。
「おい、そこまでにしろ。ギルドについたぞ。」
◇ ◇ ◇ ◇
竜斗はいつも通り冒険者ギルドに入って受けた依頼の達成を報告しにきていた。
今日は「強欲」がなぜかソワソワしていた。
(いい加減獲物をそのまま運ぶのをやめたいからな。今度マジックバッグを買おう。)
そう考えながらいつもの受付の人に依頼の達成を確認してもらっている時だった。
急にギルドの中が騒がしくなってきた。
「何かあったのか?」
受付の人に聞いてみる。
「どうやら騎士団長と魔法師団長が黒目黒髪の5人を連れてやってきたようです。」
そう言われて、竜斗はその7人、いや5人を見て驚いて声を出しそうになった。
(ウソだろ?なんで健斗と東条たちがいるんだ!?)
(向こうはこちらに気づいていないみたいだ。会ったら面倒なことになりそうだし、さっさと出ていこう。)
竜斗はそのままギルドを出ていった。
◇ ◇ ◇ ◇
「健斗、どうしたの?」
「いや、竜斗を見たような気がして。」
「えぇ?でも彼は死んでしまったじゃない。ましてやこんなところで見るわけないじゃない。きっと見間違えよ。」
「..うん。そうだよね。」
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