表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/101

第四十九話「転移者たちの訓練2」※天谷健斗視点

訓練開始から5日後、健斗は図書館に来ていた。


(アルトさんには剣術をクインさんには魔術を教えてもらって「剣技」と「光魔法」がそれぞれレベル4まで

 あがった。みんなもそれぐらいあがってたし、そろそろ訓練も終わりが近いのかな。)


(スキルのレベルが上がると動きが段違いだ。そうなるとアルトさんやクインさんはどこまで上げているんだろ  う?)


(でも勝手に鑑定をするのはマナー違反だからな。)


健斗はこの世界の知識を身につけるために図書館に来ていた。


そのため、必要そうなものを取り出して片っ端から読んでいた。


健斗はしばらく本を読み続けた。


◇ ◇ ◇ ◇

(冒険者ギルドがあって獣人がいて….本当にゲームみたいな世界だな。竜斗とやったゲームみたいな世界だ。)


(でも…王様が話していた「大罪」や「美徳」については何も書かれていなかった。なんでだろう?

 少しアルトさんに聞いてみるか。)


そう考えて健斗はアルトの部屋に向かった。


◇ ◇ ◇ ◇

「失礼します。」


「あぁ。何か用か?訓練の話なら明日するが。」


「いや、そうではなくて「大罪」と「美徳」について知りたくて。図書館に行ったんですけど見当たらなかったんです。」


そう健斗が言うとアルトは苦虫を噛み潰したような表情をしたが、すぐいつもの顔に戻って話し始めた。


「…そのことか。まず「大罪」と「美徳」の存在は一般には公開されていない。知っているのは国の一部の要職の

人物かSランク冒険者だけだ。」


「えっ、でも僕たちを案内してくれた侍女さんは聞いていたはずですよ?」


「それはあの侍女は特別だからだ。詳しいことは言えないがな。」


「そうなんですか。」


「…「大罪」と「美徳」はこの世界の神の手先のようなものだ。それぞれが世界を管理する役目を持っている。」


「えっでもそれは倒していいものなんですか?そもそも倒せるんですか?」


「おそらく、な。」


「そんなものを僕らに倒させようとするんですか!?」


健斗は叫ぶ。


「安心しろ。「大罪」と「美徳」が倒れた例はある。今だって「強欲」と「忍耐」が空席だ。」


「それで安心できるとでも!?」


それを聞いてアルトはぽつりぽつりと話し始めた。


「…私はもともとSランクの冒険者としてパーティーのリーダーをやっていた。パーティーは5人でやっていてな。

今は皆がそれぞれのところで働いている。」


「それの何が関係あるんですか?」


「話を続けさせてくれ。君たちが転移してくる数日前だ。ある仲間の死が私に連絡された。なぜ彼女が死んだのか

 ?」


アルトは顔を上げ、怒りに染まった顔で言う。


「…少なくとも「美徳」持ちと戦ったそうだ。私は絶対に「大罪」、「美徳」持ちを許さない。私にできることならなんでもしよう。だから..どうか協力してくれ..。」


それに対して健斗は少し考えて頷いた。


「..ありがとう。」


健斗はそのまま部屋を出て自室に戻っていった。

コメントや評価、レビューよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ