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第四十一話「異世界からの召喚1」※天谷健斗視点

竜斗が死んでから、約一ヶ月がたった。北沢は北沢家を廃嫡になり、少年院に入れられた。

少し前まではニュースなどで騒がれてもいたが最近はほとぼりが冷めたのか、話題にするものもいなくなった。


竜斗が座っていた席には花が置かれている。


そこをながめていると、東条が話しかけてきた。


「また見てるんですか?」


「あぁ」


「そんなに思い悩む必要はないわよ?」


「そんなこと言ったって、結局僕のことをかばったから竜斗は死んだんじゃないか。」


そう、竜斗は北沢にさされそうになった僕をかばって死んだのだ。


「でも、せっかく助けてもらったのにそれでウジウジ悩んでたら彼に悪いわよ。彼が死んでから一ヶ月はたったけ ど、もういい加減にして。」


そう言われてハッとした。


「そうだ。こんなの悩んでるのが竜斗のせいになってしまうじゃないか!」


「わかった?そういうことでさっさと帰るわよ。こんな会話周りに聞かせるもんじゃないし。」


周りを見ても数人がいたがこちらの会話は特に聞こえていないようだった。


「わかったよ。というか君家僕の方向と逆じゃないのかい?」


そんなことを東条に聞きながら椅子を立ち上がろうとした時、いきなり視界が光に包まれた。


(な!なんだ?)


そんなことを考えているうちに意識は闇に包まれていった。


◇ ◇ ◇ ◇

目が覚めて健斗は慌てて周りを見渡した。


そうすると教室にいた人が倒れているのを見つけた。


「みんな!大丈夫か?」


あわててそれぞれの体をゆする。


みんなはゆっくりと体を起き上がらせた。


「何が起こっているのかしら?」


東条が聞いてきた。


「わからない。そもそもここはどこなんだ?」


そうするといきなり声が聞こえてきた。


「ようこそ、いらっしゃいました。転移者様方。」


あわてて声がした方を向く。


そうすると王冠をかぶったきらびやかな服をまとった人が剣をたずさえた人をそばにいさせながら近づいてきた。


「だ、誰ですか?」


「おっと、名乗っていませんでしたな。私はヤルセト王国国王アルバート2世です。」


「??何を言っているのかがわかりません。そんな国は地球にはありませんよ?」


東条が言う。


「まぁ、混乱するのもやむないだろう。この状況に至るまでのことを語らせてもろう。」


そう言って国王を名乗る男は喋り始めた。


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