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第三十三話「上位存在との会話2」

(やっぱり大罪あるんだな…。)


『はい。大罪は美徳だけではこの世界のバランスが傾いてしまうのでそれを調整するためにつくったものです。』


『しかし、大罪には強烈な精神汚染作用があり、この大罪を手に入れた者はその大罪の意味が一番の行動基準とな ってしまいます。』


『そして、ひと昔前に大罪「強欲」を持った魔物が美徳「忍耐」を狙いにいきました。忍耐を奪おうとしにいった んです。』


(え!じゃあ結局どうなったんだ?)


『結果は相打ち。どちらもが倒れ、つい最近まで「強欲」と「忍耐」は私が管理していました。』


(ん?でも「忍耐」は俺が持っているぞ?)


『はい。私が「忍耐」をあなたに付与しました。』


(なぜだ?あなたが元々管理していたものなのだろう?)


『その理由がこの世界の滅びの原因に関わっています。少し前まで秩序が保たれていた世界でしたが、今あなたが

 いる大陸とは別の大陸に世界のバグのような存在が生まれました。この世界のシステムであるステータスが完全 に無視され、ただただ相手を殺していく機械のような生物が。』


(それで、その対策として俺がこの世界に呼ばれたのか?)


『そうです。』


(まぁ、どうせ死んでしまうだけだったんだから第二の人生をくれたのはありがたいんだけど、なんで俺を対策に

 したんだ?自分で何かしたり、新しい生物を作ったりできたんじゃないか?)


『そうもいかないんです。私がこの世界に干渉すると逆にこの世界がそれに耐えられず崩壊してしまいます。おそ らくそのバグも崩壊に巻き込まれて消滅するとは思いますが、それも上手くいくかは分かりません。』


『それで私は別の世界で死んでしまった生物の魂を一つだけこちら側に持ってきて、この世界の肉体の器に入れま した。それがあなたです。』


(なるほど。で、一つ聞きたいことがあるんだがなんでミジンコから始まったんだ?あんなの普通すぐ死ぬぞ?)


『それに関しては申し訳ございません。肉体の器としてミジンコが最適だと考えたためそうなりました。』


(なんでだ?ミジンコなんて見るからに弱いだろう?)


『確かにミジンコは弱いです。しかし、ミジンコがもつ「原始の生物」は私のような存在になる可能性すら作るこ とができます。』


『かくいう私もこの世界で一番最初に生まれた生物としてミジンコから成長しました。』


(そうなのか..。じゃあ最後に聞きたいことがある。結局俺は今どういう状態なんだ?)

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