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第二十九話「邂逅2」※他者視点あり

『疾風の狼』とリリィは龍の話を聞いて話しあっていた。


「どうするみんな?今の所敵意はないみたいだけど…」

アルフは言う。


「敵意はないんだったら、別にわざわざ戦う必要はないだろ。ただでさえ勝てるかわからねぇのに。」


「私もガンツに賛成よ。確実に勝てるって言うなら別だけど、これに私たちは勝てる保証がないわ。」

 

「…私もそう思う。」


「わかった。じゃあ僕らはここで撤退というこうとでいいね?」

 アルフが言う。


「あぁ」 「えぇ」 「うん」


そこまで話した後、今まで黙っていたリリィにアルフは話しかけた。


「僕らは撤退することにしますけど、リリィさんはどうしますか?」


「私は少しこの龍に聞きたいことがあるから残るよ。君らは帰っておいて。」


「わかりました。」


そう言って『疾風の狼』は街の方へ向かって帰っていった。


◇ ◇ ◇ ◇


しばらくみていると、強そうな気配の女だけ残って残りは帰っていった。


そいつに話しかけてみる。


『お前は残るのか?』


「えぇ、聞きたいことがあるからね。」


『ん?なんだ?』


「大罪。もしくは美徳。この言葉に心当たりはある?」


(….なんであいつがそれを知っているんだ?とりあえず答えよう。)


『知っているが….。』


「そうなの?じゃああなたは何を持っているの?」


『….わざわざ手の内を晒すわけがないだろう。』


「あら、残念。」


◇ ◇ ◇ ◇

『知っているが….。』


それを聞いて、確信した。


(やはり…持っているようだね。)


「そうなの?じゃああなたは何を持っているの?」


『….わざわざ手の内を晒すわけがないだろう。』


「あら残念。」


(そんなに上手くいくわけもないよね。)


(あぁ、もうめんどくさくなってきた。正直、こう言う話はあまり私の分野じゃないんだよ…。マリンにいつも

 やらせていたしね。)


「あぁ、もういいよね。あなたが大罪か美徳を持っているっていうことはわかったし、私がやるのはあなたを殺すだけ。」


『….話し合いで平和的に終われないか?』


「無理ね。あなたがどう考えていたとしても脅威には変わりないし。」


『….本当に理解ができない。なぜわざわざ皆戦おうとするのか。ただでさえこちらは何もしていないというのに。』


(ごちゃごちゃうるさいな。)


「うるさいよ。こちらがやると言ったらやる。それでいいでしょ。」


『…やるしかないのか。』


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