第二十二話「ギルド緊急会議」※他者視点あり
(…..あっけなかったな。)
目の前にはカロルと呼ばれていた人間の死体がある。
戦おうとは言ったものの戦力差は大きく、一瞬で勝負が決まってしまった。
(実力は及ばなかったが、こいつの性格は良かった。もし自分が人間であったら、いい関係になれただろう。
そんなこと考えても意味ないが。とりあえずこいつの墓を作ってやろう。)
そう考えて土魔法を使って死体を埋め、墓のような形にしていった。
そうして形ができた。
(安らかに眠れよ。)
そう思いながら巣に戻って行く。
(今日はゆっくりしていよう。なんか色々疲れた。)
◇ ◇ ◇ ◇
「では、ただいまよりティタニアギルド緊急会議を開始させていただきます。」
「Aランクパーティー『疾風の狼』様がた、集まっていただきありがとうございます。」
「本日はBランクパーティー『赤髪の獅子』のメンバーの2人から知性を持った龍種について話させていただきます。」
その言葉に『疾風の狼』はざわつく。
「知性持ちって、ただでさえそれだけで一ランクか二ランクレベルが上がるのにしかもそれが龍種って…どういう状況なんですか?」
『疾風の狼』のリーダー、アルフは言う。
「おそらく、話を聞くに劣魔龍が知性を持ったようです。」
「それ、最悪じゃない!ただでさえめんどくさい魔龍のたぐいが知性を持ったんでしょ?」
魔術師のアリーシャが言う。
「はい、そこで皆さまにはギルドマスターと一緒に行ってもらうことにしました。」
それを聞いて、『疾風の狼』のなかには安堵がみられた。
「よかった…元とはいえSランク冒険者の人だ。それなら過剰とも言えるぐらいに安全だ。ところでギルマスは今どこに?」
「『赤髪の獅子』の言葉を聞いた後、考えることができたと言って、自室にこもっていらっしゃいます。」
「そうですか…よし準備をするために一旦戻ろうか。」
そう言って会議室を出て行った。
◇ ◇ ◇ ◇
ギルマス、リリィは自室で考えていた。
(今回の件は明らかに異常だ。知性を持つということはネームドということか…)
(しかしそれだけではない気がする….Sランク冒険者にしか知らされていない機密事項がある。)
(大罪と美徳….それぞれ一つずつ空席があったはずだ。忍耐と強欲…。最悪の場合これを司っている場合がある..用心しなくては..)
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