第十六話「ギルド会議」※他者視点あり
竜斗は空を飛んで、森を上から見ることにした。上から見た方が見やすいと思ったからだ。
(う〜ん、森広いなぁ。あっち側にわずかに街っぽいところが見えるけど討伐対象になっているから、
行っても意味ないだろうなぁ…逆に反対側は結構遠くの方にヤバい反応があるし…)
しばらくどこに行くか悩む。
(よし、街の方に行っても無駄だろうし、もう少しヤバい気配がする方向に進むか。)
そう考えて竜斗は街とは反対方向に飛んでいった。
◇ ◇ ◇ ◇
円卓に人が集まっている。一人が口を開いた。
「本日はティタニア冒険者ギルドに集まっていただきありがとうございます。」
「本日はアルトーレ大森林の中層の湖あたりであったと思われる、ブレス反応について、話せていただきます。」
「ブレスの規模からみて、劣龍の類だと思われますので、そこまでの脅威ではないと考えられます。」
「ですので、Aランクパーティー「疾風の狼」に討伐依頼を出したいと思うのですが、よろしいでしょうか。」
「ちょっと待った。」
男の声に抗議するように、一つのパーティーが立ち上った。
「その討伐、うちら「赤髪の獅子」に任せてもらえないか。」
その言葉に男は眉をひそめた。
「劣龍であろうと龍は龍です。少なくともAランクではないと..」
「いいんじゃないの?」
1人の女性が声を上げた。
「しかしギルマス…わかりましたよ…「赤髪の獅子」の皆さん、命の危険があった場合すぐに逃げてくださいね。」
「わかってるよ。よしお前ら準備するぞ。三日後に出発だ。」
そう言いながら「赤髪の獅子」は部屋を出て行った。
去った後、男が聞いた。
「しかし、本当に良かったのですか?仮にも龍種ですよ?」
ギルマスは答える。
「まぁ、いいじゃないか。失敗したとしても劣龍なら普通に倒せるし。」
苦笑いしながら男は答える。
「わかりましたよ。ギルマス、いや元Sランクのリリィさん。」
リリィは途端に不機嫌な顔になった。
「その呼び方は嫌いなんだよ。まぁ、無事で帰れるといいね、彼ら。」
「それはその通りです。」
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