プロローグ
新作です!
ありきたりな主人公書きたくてかいたので、テンプレで設定が似てるとかあるかもしれません。
あと不定期更新です。
龍の呪い。
存在はするが、ほぼこの時代には存在しなかった。
正確に言えばこの世界は剣と魔法があり、近代的な銃もある。
中世なところもあれば近代的な場所もあるファンタジー。
そんな時代に龍の呪いは確かに存在した。
龍もわざわざ呪いを使う必要はないし、仮に使うとしても死ぬ間際とかだがそれは龍として誇りがないとされている。
なら、龍の呪いを受けるものとはどんなものだろうか?
この物語は、龍の呪いを解くために旅する少年のお話である。
「はぁ~暇だなぁ。」
今日も俺は家の近くの草原で空を眺めていた。
父と母は農家の生まれであり、俺は農家の跡継ぎに…なろうか迷っている。
無難だけど、やりたいことは多いし何よりこの何も無い田舎では農家か友達と集まって森で遊ぶくらいしかない。
いや、まぁ将来的にはもっと考えないといけないのか?でも、農家をやるっていうのも何かなぁ〜と感じていた。
「おっ?アルファ!ここにいたのか!」
「クロードか、どうした?」
「いや〜森で遊んでいたんだが飽きたわ。ここには魅力が少ねぇよ。マージでつまらんな。」
こいつは親友のクロード。
よく遊ぶやつで残念ながら可愛い幼馴染ではない。
「そうだな。」
「アルファ、お前かなり失礼なこと考えてなかったか?」
「へっ、どうだろうな。」
俺達はこんなど田舎でも駄弁ったりして、のんびりしていた。
しかし、平和というのは突如としてなくなるもので、
「ん?なんだあれは?」
「クロードどうした?」
「あれ、ドラゴンじゃあねぇか?」
「こんなところに来るわけねぇだろ。」
次の瞬間、俺達の村にそのドラゴンらしき飛行物体から幾多の炎が降り注ぐ。
それは村を焼き尽くし、そのドラゴンも村へ降り立つ。
俺達は炎の爆風で吹き飛ばされ、気を失った。
「んぁ…?」
目を覚ますと、村は凄惨な状態であった。
人は誰以外にも居らず、建物は焦げ落ち、目の前にはあの憎きドラゴンがいた。
「ククク…ようやく、目を覚ましたようだな?」
「なんで…こんなことを!!どうして!!」
「どうしてか?気分だよ。お前だって虫を殺したくらいあるだろう?それと同じだよ。」
「だとしてもお前は村ごと焼き払っているじゃないか!」
「龍だぞ?人とはやることの規模が違う。」
「言いたいことはわからないが、じゃあ…何故俺だけ生かした!何故だ!」
「たまたまだよ。お前だけを生き残らせたのではない。お前だけが生き残ってしまっただけだ。お前は爆風の風圧に当てられただけだったみたいだがな。」
こいつ喧嘩売っているのか?
何故、村を滅ぼした…生き残りの俺が目が覚めるまで待っていた?
「何が狙いだ?」
「お前は面白い。我は本当は全員殺すつもりだったのに貴様は運良く生き残った。それはすごい幸運だ。だから、我が呪いを与えてやろう!」
龍は俺に火を吹いた。
焼け死んだと思った。
だが、俺は死んでおらず体は焼けてなかった。
否、腕に謎の紋章がある。
「龍の呪いを受けた者はいずれか龍になる。貴様のその幸運、活かしてみせよ。我が名は邪竜アジダハーカ!さらばだ!」
「待て!」
次の瞬間、体が焼けるように熱い。
あまりの痛みに耐えられず気を失ってしまった。
目が覚めたときに、俺は1人だった。
腕を見ると黒い紋章は腕を覆うほどあり、今はなんともない。
だが、何故呪いを俺は受けたのか。
どうして、村を焼かれなければならなかったのか。
そして、俺は憎悪が抑えられないほどの拳を強く握っている。
あの邪竜は許せない、絶対にあの邪竜を殺すと家族と友へ誓った。
そして、この龍の呪いも解くべく旅が始まる。
歳はまだ14歳ではあるが、止まってはいられなかった。