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異世界転移して冒険をする話  作者: エナジードリンクが好き
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下水路と報酬

朝食を7時に食べて、そのまま下水に向かう。

空間把握のレベルがかなり高くなっているので、この調子なら、今日中で終わるかもしれない。


処理して、9時に宿に戻る。

寝て回復。


11時にまた、下水へ向かう。

処理して、12時に宿に戻る。

寝て回復。


14時に下水へ向かう。

処理して、16時に宿に帰る。


あらかたモンスターの退治は終わったのではないだろうか。

ちなみに一番の大物は、ビッグダストスライムだったようだ。


冒険者ギルドに報告に行く。


「モンスターを倒すのは、いいんだが、この依頼、下水路の浄化だからこれで終わりじゃねえんだよ。」


受付のおっさんは、割と困った感じで言った。


「まあ、素材は換金するから今回の成功報酬は諦めてくれ。」


「この依頼無理でしょ。」


「無理なことはわかってるけど、依頼出してるのが、この街の町長だから外せもしないんだってよ。まあ、そういう依頼もあんだわ。すまんな。それは良いとして、お前頑張ってるから、Fランクに昇格申請しとくぞ。いいか?」


「よろしくお願いします。」


『上手く、不満を打ち消されましたね。』

そうだな。


「しかし、下水路のモンスターほぼ狩り尽くすとはな。かなり稼いだろ。ギルドに金預けといた方がいいぞ。」


「そういうのもやってるんですか?」


「F級以上の奴は、預けられんだ。良く覚えとけよ。」


今回の稼ぎで銀貨換算で100枚近くになっているのだ。

しっかり、異空間収納に入れて、宿に帰ることにした。

宿が大通りで本当に良かったと思う。

大通りで、かつあげする奴らはさすがにいないだろうから。



「下水の依頼失敗したよ。」


「お、そうか。まあ、そういうこともあんだろ。」


「ご飯頼む。」


「おうよ!」


夕飯は、森クマのシチューだった。

残りも結構あると言っていたので、おかわりももらった。

薬草パンもいつも通り美味しかった。

赤ワインもちょうど、いい感じだった。


「明日は、依頼受けないで休むわ。」


「まあ、そういう日も必要だろ。」


給仕の少女が俺のところにやってくる。

「休みなら買い物付き合って!」


「悪いな。あんちゃん。付き合ってやってくれるかい?」


「…俺で良ければ。」


ひょっとして、俺、好かれてるのか?

『好かれてますね。』


あ、冒険者ギルドもよらないと…。

『買い物のあとで、いいんじゃないですか。』


それもそうか…。


寝る前にスキルを上げる。

聖魔法低級 (シールド)LV2。

スキル管制人格LV2→LV3。

気配察知LV1→LV2。

情報処理LV1→LV3。


攻撃系スキルはほとんど持っていないが、今はいい。

『かなり、スキル発動がスムーズになりました。空間把握もあるので、マスターの精神力が持つ間は、しっかり防御できます。』



そして、次の日、給仕の少女と一緒に宿の食事を食べて、9時ごろに出かけた。

今日は、ソーセージにサラダと

パンだけのところ大将が目玉焼きもおまけしてくれた。


「うちのをよろしく頼むぜ。」


「うっす。」


給仕の少女は、素知らぬ顔だった。


まず、用事を済ませる。

パンを買い込んで、肉を買って、野菜を買う。

いつものルートらしかった。

俺は、一歩下がって、少女についていった。

一回りしても俺達は身軽だ。

少女も異空間収納を持っているようだった。

『鑑定してみますか?』

しない。

なんか盗み見ているようで、嫌じゃないか。


その後は、露天のアイスクリームを食べ、俺の普段行かない大通りを散策した。

アクセサリーの露天などがある通りだった。

物を鑑定すると、きれいなものほど変な効果がついているので、油断ならない。

俺は、少女が手を出さないように注意する。


でも、少女は何か買って欲しいようだ。

「今度、俺が作ってやるよ。」


「えー、作れるの?」


「勉強する。」


「期待して、待ってる!」


昼食を獣人ご用足しのレストランで食べる。

店は、しっかり管制人格さんに調べてもらっているから安心だ。

少女は、色々、宿の参考にしようといろんな物を食べていた。

どこにあれだけ入るんだろう?


俺は、宿でも食べたワイルドボアのステーキにした。

うーん、俺的には宿の方が好きだ。

大将の宿は、やっぱりレベルが高かったんだな。


少女を宿に送る。

なんとか何もなく、すんだ。

アクセサリーの約束が問題と言えば問題だが、まあいいだろう。


「おう。今日はありがとうな。」


「こちらこそ。楽しかったよ。」


「昼飯もおごってくれたのか。じゃあ、もう一泊多く泊まっていけ。」


「さすがにそこまでは…。今日、ちょっといいお酒出してくれ。」


「そんなんでいいなら、そうするがよお…。」


「じゃあ、俺、また、出かけるわ。」


「そうか。気をつけてな。」



冒険者ギルドに顔を出す。

受付のおじさんが俺を見つけて、大声で呼ぶ。

「遅えぞ!もう、午後じゃねーか!」


「すみません。ちょっと、用事があったんで…。」


「ほらよ。Fランクの冒険者証だ。首から下げとけ。」


俺は、鎖のチェーンで、鉄製のような冒険者証がくっついていた。

俺は、それを身につける。


「口座も作るか?」


「お願いします。」


「この水晶に手を置け。ああ、それでいい。OK。完了だ。これでいつでも金の出し入れも出来るぜ。預けてくかい?」


「とりあえず、銀貨90枚預ける。」


「わかった。銀貨90枚な。小金貨9枚にして預けとくぞ。」


「それでいい。」


「今日は、このまま帰る。休みの日なんだ。」


「そうかい。じゃあ、いい休みを!」


「ありがとうよ。」


宿に戻ると、俺が、Fランクに上がったのが、首から下げている冒険者証でわかったらしく、大将は、俺だけ特別メニューで、ワイルドブルのハラミ肉を出してくれた。

スープとパンはいつもので、酒はかなり良さそうな赤ワインを出してくれた。

給仕の少女は、何故か悲しそうな顔だった。

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