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異世界転移して冒険をする話  作者: エナジードリンクが好き
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空間把握とスキル管制人格

夕飯は、角ウサギの野菜炒めに野菜のポタージュ、薬草パンだった。

オススメのお酒は、何種類かある赤ワインの1つだった。

値段は1杯で、銅貨1枚だった。


大将にお金を先払いしようとすると苦笑いされた。

「本当は、後払いでもいいんだ。あの時は、つけで逃げるやつかもと思ってたからな。」


そういうこともあるか。

俺も苦笑いして、6日分先払いした。

そして、残り2枚の銀貨も大将に渡す。

「これで、毎夕食、酒も1杯つけてください。」


「おう、任せとけ。」

今度は、大将は楽しそうに笑った。


浄化を自分にかけてから部屋に入る。

そのまま、ベッドに寝た。



朝、起きたのはもう日が出てからだった。

浄化して、下の食堂に行く。

「おはよう。ねぼすけのわりにシャキッとしてんな。」

多分、浄化のせいだろう。


「おはようございます。大将、朝ご飯を…。」


「っと、待て。お前、いつまで敬語でいるつもりだ。むず痒いんだよ。」


「あー、悪い。じゃあ、今日からこんな感じでいい?」


「ああ、その方がよっぽどいい。獣人相手にはそれくらいの方がいいぞ。時々、ケンカになるかもしれんが。」


「どういうことだよ…。まあいいや。大将、朝ご飯お願い。」


「どうぞ。」

娘さんだ。


「ありがとう。」


「今日の朝食は、一品娘が作ってる。」


「え!そうなのか。ラッキーだな。こんないい子の手料理食べれるなんて。」


薬草パンに、野菜炒めにハムに、スープ。

俺は、味わって食べた。


「ごちそうさまでした。美味しかった。」


「おう。あんまし遅くなんなよ。」


「了解。行ってきます。」



冒険者ギルドについてから、依頼を見る。

いい依頼は、もう残っていなかった。


『人気の依頼は、森ウルフ、角ウサギ、森クマの討伐依頼ですね。ここらへんが、Eランクみたいです。次に、草原の先の湖での釣りとかゴブリン狩りですかね。そこら辺はFランクでした。人気の依頼なので、もう契約されちゃってるみたいですけど。』


残ってるのは、下水道の浄化依頼か。これは、Fランクの依頼だけど嫌だな。

暗いし臭い。

耐えられないだろう。


明日から早起きするか…。

いや、ゴブリン倒せないだろうから一緒か。

この世界のゴブリンは石投げたりしてくるらしいから結構侮れないんだよな。


パーティとか組むのはどうか…。

無理。

コミュニケーションが疲れる。


『パーティは、信頼できる相手じゃないと危険ですよ。』


そういう問題もあったか。

はあ、どうするか…。


『たくさんスライムを狩ればいいんですよ。そういうスキル構成にしてみませんか?』


いけるのか?


『スキル管制人格ありきの方法ですけど、空間把握LV1→LV2、気配察知LV1、異空間収納LV1→LV2、闇属性基礎(闇生成)LV1、毒魔法低級(毒霧)LV1、アイテム回収LV2 。説明すると、空間把握しているところの敵を気配察知と鑑定で見分けて、毒魔法の座標攻撃で、倒してドロップしたアイテムを自動で回収する感じです。』


便利なスキルもあるものだ。

ところで、昨日も思ったんだが、闇生成とか光生成とかいるのか?


『水属性基礎と光属性基礎がないと聖属性低級が習得できないんですよ。同じように毒属性は、水と闇です。魔法の基本は、火、水、土、風、光、闇、無の7属性で、それぞれ2つの属性を組み合わせるイメージの21種類の合成属性の魔法が習得できるんです。』


あー、ってことは、火と風とかの合成属性もあるの?


『火と風の基礎を使えると熱属性に派生しますね。』


わかった。

とりあえず、毒属性で、スライム大量討伐を狙う作戦で行こう!

スキル取得っと。



さて、門の外。

マッピング領域に、空間把握をふわっと使い、気配察知。

気配を辿って、鑑定してスライムを見分ける。

毒霧!

一気に魔力を消費したのか気絶しそうになる。


ステータスを確認すると残り魔力2/50だった。

しかし、かいあってか、24体分の経験値が一気に入ってきた。

そして、すかさずアイテム回収。

異空間収納に収納した。いったん宿に戻り寝る。

お昼すぎに全回復して、レベル1つ上がった分で、毒霧のレベルを1つあげ、魔力のステータスを1上げた。


また、門まで行って、空間把握してから、毒霧。

24体が限界だ。

魔力が1増えた分の余裕で、なんとか宿に帰る。


大将からツッコミを受ける。

「お前、朝からいったりきたり何してんだ?」


「ちょっと、実験。」


「まあ、いいけど。ほどほどにな。」


「へい。」


夕方にもう一回毒霧回収して、レベルがもう一つ上がった。

空間把握をLV3にして、魔力を1上げた。


今日の成果は、スライムゼリー72個と、スライム魔石72個。

銀貨10枚で引き取ってもらえた。


帰りぎわに聞いた会話。


「今日、スライムの湧きがあんまし良くなかったかも…。」


「今日は、酒なしにしようかな。」


なんか申し訳ない。

いや、俺のせいってわけではないかもしれないし…。

明日は、このやり方使えないかもな。


とりあえず、宿に戻り、食事をする。

ボア肉のステーキに野菜スープに薬草パン。

娘さんは、何も言わずに、赤ワインを持ってきてくれた。


俺は、しっかり食事を楽しんだ。

いい感じに酔って、部屋に帰る。

窓を開けると夜風が涼しい。

半月が浮かび、星もキレイだ。

そういえば、ヒゲが伸びてきた。

どうにかしないとな。

そんなどうでもいいことを考えながらたそがれる夜もたまには良いだろう。

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