第195話 チヨの攻略に向けて
【ダイバー板】魔族令嬢オーマ=ヴィオレットについて語るスレ 九十二層目
681:名無しのダイバー ID:y9QUUsN1S
コラボ配信終わったし色々話すか
683:名無しのダイバー ID:xRB0p2wQn
先ずなに話す?
690:名無しのダイバー ID:y9QUUsN1S
>>683
そらツインテよ
693:名無しのダイバー ID:9vDFuv6At
>>690
草
でも実際かわいかったよな
698:名無しのダイバー ID:Ki3DtwsVD
ツインテはあのくらいの年齢が一番似合う
701:名無しのダイバー ID:aD8lEL0El
>>698
わかる。
正直チヨに感謝したw
704:名無しのダイバー ID:xRB0p2wQn
クリムも興奮してたなw
705:名無しのダイバー ID:DpNRDpUhE
今後も定期的に髪型弄ってくれても良いんだけどな
707:名無しのダイバー ID:y9QUUsN1S
クリムちゃんがもうちょっと早く駆けつけてたら他の髪型も見れたんかなぁ
711:名無しのダイバー ID:7AGqZaz7h
クリムが想像より強くて驚いた
712:名無しのダイバー ID:aD8lEL0El
>>711
おさげ押しが?
716:名無しのダイバー ID:7AGqZaz7h
>>712
実力の事やw
722:名無しのダイバー ID:u4vpSZQ5B
わかる。正直ちょっと侮ってたわ
727:名無しのダイバー ID:0fw2glu0J
>>711
>>722
いや下層ダイバーなんだからそら強いやろ
734:名無しのダイバー ID:bCsXmtKex
>>727
多分技術的な事を言ってるんだと思う。
実際俺もクリムが下層行けてるのって魔槍ありきだと思ってたとこあるし
738:名無しのダイバー ID:LuTOTQNKp
鋼糸蜘蛛の焔魔槍なぁ…
アレ使いこなせる気しないわ。ワイヤーの操作とか頭こんがらがりそう
740:名無しのダイバー ID:k4kg/91bv
>>738
遠距離攻撃出来るだけでも十分強力だろ
744:名無しのダイバー ID:LuTOTQNKp
>>740
クリムの遠距離攻撃はあれ自前のスキルだぞ
751:名無しのダイバー ID:xRB0p2wQn
クレセント・アフターグロウってクリム以外に使えるダイバー居ないんだっけ
759:名無しのダイバー ID:oO02MClWp
>>751
そうそう
ヴィオレットちゃんの千刺万孔と同じ
763:名無しのダイバー ID:r43dvtei5
>>759
千刺万孔って魔剣士のスキルじゃないの?
ジョブスキルは個人スキルと別だぞ
770:名無しのダイバー ID:wBvgEAAow
>>763
千刺万孔はなんとなく魔剣士っぽくないんだよな
どっちかって言うとラッシュピアッサーみたいに戦い方で発現するタイプの個人スキルっぽい
772:名無しのダイバー ID:MjaKj3O0q
早速話がコラボから逸れて来たな
775:名無しのダイバー ID:Jr619wFxN
>>772
話題をコラボ配信に戻すか
とりあえず飛ぶ斬撃をヴィオレットちゃんも使えるようになったのはデカいよな
779:名無しのダイバー ID:6pSaoNU00
これまでとにかくリーチが弱点だったからな
アセンディアのオーラ使い切るまでとは言え遠距離攻撃できると大分変わると思う
781:名無しのダイバー ID:dDcBVzmxN
これでチヨにも勝てるか?
784:名無しのダイバー ID:y9QUUsN1S
>>781
そこはまだ分からん
奈落の腕に飲まれるまでの時間考えて2発撃てるかどうかだろうし
790:名無しのダイバー ID:Jr619wFxN
奈落の腕が強すぎるんだよな。発動してから決着まで数秒だぞ。
エンチャントゲイルで抗ってこれなのホントヤバい
796:名無しのダイバー ID:MjaKj3O0q
でもアレ近付いたら重力で攻撃どころじゃないみたいだし遠距離攻撃は必須
そう考えると手札が増えた今なら分からんぞ
803:名無しのダイバー ID:zUmfHKkE0
どっちにしろ言えるのは、決着は配信で見たいって事だ
804:名無しのダイバー ID:xRB0p2wQn
>>803
それなw
807:名無しのダイバー ID:oO02MClWp
ドローンカメラくん生き残れ…生き残れ…
809:名無しのダイバー ID:6pSaoNU00
最近チヨも配信したいのかカメラの生存率高くなったって言っても4割あるかないかだしなぁ
814:名無しのダイバー ID:y9QUUsN1S
チヨに勝つ瞬間は配信で見たいよな…
815:名無しのダイバー ID:dDcBVzmxN
>>790
勝ち目も普通にあると思うんだけどなー…
◇
「──ふむ、どうやらコラボの反応は悪くないようですね」
クリムとのコラボ配信を終えての帰宅後。
掲示板やSNSでエゴサをしていた私は、一先ず安堵のため息を吐いた。
「配信中のSNSも見てたけど、概ね好評だったぞ。特にチヨとの戦闘やクリムとの組手は実況も盛り上がってたな」
「なるほど……やっぱり組手を予定に組み込んだのは正解でしたね」
「後はツインテールも盛り上がってたな」
「……そのようですね。たまにはヘアアレンジとかした方が良いんでしょうか?」
夕飯の準備をしている『俺』が入れてくれた補足に返答しながら、手元のスマホの画面をスクロールして評判を目に通していくと、彼の言う通り盛り上がりの違いがタイムラインに分かりやすく表れていた。
配信前からの懸念だったが、やはり素振りや感知の訓練などの地道な修行は配信に向かないらしい。
ダイバーを兼ねているリスナーにとっては自分の特訓にも活かせるのでそれ程退屈という訳でもないようだが、そうではないリスナーにはやっぱり戦闘や探索などの分かりやすい絵がウケるという予想は当たっていた。
最初と最後の二回の組手は私とクリムの実力や訓練成果を測る以外にも、そう言う需要を満たす意味合いもあったのだ。
「よし、出来たぞ。飯にするか」
「はい。配膳手伝いますよ」
丁度一通りのエゴサを終えたところで『俺』の料理が済んだらしく、私もスマホを置いて立ち上がる。
どうやら今日の夕飯は豚肉の生姜焼きのようだ。漂ってくる美味しそうな匂いに空腹を刺激される感覚に、やはり体がどんどんと人間に近付いている事を実感する。
(……もしも完全に人間になった時、私の力はどこまで落ちるのだろう)
私がオーマ=ヴィオレットとして戦っている今はまだ、弱体化の影響は表面に出ていない。
しかし、このまま弱体化が進めばいつかその影響は『オーマ=ヴィオレット』にとっても無視できない物になりかねない……
それまでにチヨを倒して先に進む為にも、夕飯の後には反省会と今後の予定をしっかり考えるとしよう。
「──そろそろ、勝負に出ようと思います」
「……チヨの事か?」
「はい。私の身体は少しずつとは言え着実に弱体化していきますし、早い内に彼女に勝っておきたいんです」
夕食後、そう決意を口にする。
今回のコラボ配信で彼女と戦う為に必要な、最低限の物は手に入ったと思う。
アセンディアの能力による遠距離攻撃……これさえあれば、チヨの奈落の腕に対しても戦う事が出来る。……攻略も十分可能な筈だ。
「具体的にどう勝つかのプランはあるのか?」
「一応は。……出来ればもう一つ欲しいスキルもあったんですが、そちらはまたの機会に狙って行こうと思います」
「……挑戦は止めない。どっちにしても次の配信にもチヨは勝手にやって来るだろうからな。ただ……多分チャンスは一回だぞ」
「分かっています。だから今日の戦いではわざわざ『飛ぶ斬撃』を封じたまま戦ったのですから」
今日の戦いにおいてチヨが奈落の腕を使った際、私には【エンチャント・ゲイル】を付与した細剣で斬撃を飛ばすという選択肢もあった。
明確なダメージにならなくとも、チヨを動揺させる事が出来れば多少の隙は生まれたかもしれない。
それをしなかったのは、これが通用するのは恐らく最初の一回だけだという確信があるからだ。
「アセンディアを使って放つ、最初の飛ぶ斬撃を当てる……これが絶対条件です。そして──」
現状考えられる最善の立ち回りについて、『俺』に話していく。
相手があのチヨである為、恐らく全てが予定通りとは行かないだろうが、それでもいくつかの次善策は用意してある。
最初の斬撃の属性や放つタイミング、当てる為の工夫、必要な物や懸念されるリスク……こうして話していくと、今回の作戦の大半が最初の一撃にかかっているのだと再確認できる。
(攻撃手段の殆どが近接技である今の私──オーマ=ヴィオレットにとって、奈落の腕は天敵。だからこそ、そこさえ突破してしまえば……)
今の私なら、きっと届くはずだ。




