パチンコ店の裏の顔
さて、私にしてみれば、「ストレス解消法」の代表格の、パチンコ打ちであるが、実は、このパチンコ業界に対しては、昔から、色々な噂話がある事は、良く聞いていた。
それは、パチンコ全盛時代、全体で30兆円のお金が動くと言われた時の話である。
まずは、良く言われたは、パチンコ業界の脱税と、不思議なお金の流れであった。
大体、昔から、脱税企業のトップは、大概、パチンコ業界であった。これに業を煮やした警察は、目に見える形でと言う理由から、現金機から、お金の記録が残るCR機に切り替えていったのである。
更に、あくまで噂話ではあるが、パチンコ業界から、例の独裁国家にお金が流れていっていると言う話であった。これは、私のようなサラリーマン・パチンカーには、関係の無い話なので、次には、私がこの目で、実際に見た事例を元に、パチンコ店の裏話を、キチンと書いていきたい。
①まず、これは、35歳頃の話である。
忙しい中で、たまに暇が出来ると、パチンコ店に顔を出すのだが、極小さな店で、直ぐに潰れてしまったパチンコ店で、実際にあった話である
それは、30歳前後の、いかにも家庭の主婦らしき女性が、必死の形相で、パチスロ機に向かっていたのだが、全然、勝てないのである。
すると、その女性は、急に、大声で鳴き始めたのだ。
「今日の夕食代も皆、スッてしまった。5万円も損をした。これじゃ、旦那に殺される」と、確か、そう言う事を言っていたと思う。
私は、一日に数千円で辞めるのだが、多分、パチンコ・パチスロ初心者であったろう。
しかし、あまりに大声で泣くので、他のお客には、非常に、迷惑である。
だが、ここで、信じられ無い事が起きるのである。
ついに、店長が出て来て、
「あと、千円だけ、パチスロ機を回しなさい」と、そう言って、店の奥に消えて行った。
驚くべきはその後の事だ。
今まで、ウンともスンとも言わなかった、そのパチスロ機は、大爆発して、あっという間に、ン万円分のコインが払い出されたのである。
ここで、私が、何を言いたいか、少し、パチンコやパチスロに詳しい人なら、即、分かるだろう。
いわゆる「遠隔操作」が、実際にある事を、この目で確認したのだ。
「遠隔操作」とは、パチンコ店が、店の裏で、パチンコやパチスロの出玉を、無線か何かで、コンピュータ操作をする事である。
賢い店では、パチンコ店の裏にある機械ではなくて、いつでも警察から逃げられるように、ノートパソコン等で無線で電波を飛ばして、「遠隔操作」をすると聞いていた。
② 次に、私が、指摘したいのは、「裏ロム」の存在だ。
「裏ロム」とは、保通協の検定を通った正規のロムとは違い、例えば、1/300の確率の台とは別の、もっと甘い、例えば1/50ぐらいの非正規のロムであって、この「裏ロム」は、店側には、お客を呼ぶためには、どうしても、「おとり台」として、必要不可欠だと聞いている。
この「裏ロム」を導入すれば、馬鹿のように玉やコインが出るのだ。お客にとっては、こんな台に当たれば、泣いて喜ぶだろう。
事実、どこの店とは言えないが、この「裏ロム」の指摘が、常連客から地元の警察に連絡が行き、一週間、営業停止になった店があったのだ。
この私が、たまに、パチンコ店に行ったら、定休日でも無いのに、店が閉まっているので、近所の人に聞いたらそう言う話だった。新聞にも出ていたらしいが、どうも、見落としていたらしい……。
しかし、これも、まぎれも無い「実話」である。
③ さて、最後に、この私が最も、驚いた事がある。これも、この私が、実際、目撃しているので絶対に間違いが無い。それは、店側と手を組んだ「打ち子」の存在だ。
「打ち子」の話を知っていない方もおいでだろうから、極、簡単に説明すると、学生などのバイトを店が雇い、特定の出玉の多い台のみを打たせ、仮に、一日打って10万円から20万円の玉やコインを出させるのである。
そのバイトは、一旦、換金した後、自分の手取り分を、2~3万円を貰い、残りを店側に戻すのだ。
周囲のお客は、それを見て、それほど出る台ならと、ついつい、余計に投資させるさせる、いわば完全な「おとり台」演出だ。
私は、この目で、間違い無く見たのだ。
当時、管理職になったばかりの頃で、ようやく、地獄のような残業から解放された。
で、当時、私は、パイスロ機「不二子2」を打っていた。この台が、好きだったのは、(株)平和の台であって、ルパン三世シリーズの場合、打っている途中で、突如、あのテレビ漫画のように、タイプライター音が鳴り響き、ボーナス確定などが起きるのである。
これは、前にも述べた、パチンコ「CRエヴァンゲリオン」とも、よく似た演出なのだ。
さて、ある日曜日の朝、9時前から、パチンコ店の開店を、数人の常連客と待っていると、見た事も無い若者が一人、混じっていた。
午前9時、開店と同時に、真っ先に、この「不二子2」のある台に向かって行ったのだ。見た事も無い人間で、私のように、当時、「不二子2」を好んで打っていたのは、ほんの数人しかいなかったのだ。
しかし、その若者は、朝9時から夕方6時ぐらいまでの間に、現金に換算して、最低でも15万円以上を叩きだしたのである。
この人間を、「打ち子」と呼ばずして、何と、呼べば良いのだろうか?
以上の、①②③の話は、この私が、現実に、この目で見た事実だ。
パチンコ店の裏の顔なのである。