表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

「CRエヴァンゲリオン」

 私は、その漫画の題名は良く知っていたが、漫画本を読んだ事も無ければ、勿論、テレビ漫画も見た事が全く無かった。

 ただ、熱狂的ファンがいる漫画だと言う知識しか、当時は、持っていなかった。



 漫画名は『新世紀エヴァンゲリオン』である。



 私は、50歳を過ぎて、管理職になってからは、かってのように夜の12時まで、残業をする事は、全く、無くなった。



 若い時、最高で、1ケ月200時間(正式に残業届けを出した分のみ)を超えて、残業した事もあった。12月末家に帰ってテレビを付けたら、紅白歌合戦の結果が流れていた時もあった。で、1月1日(正月)のみ休み、次の2日目から又仕事をした年もあったのである。それらが、全く、無くなったのだ。



 で、いよいよ、念願の小説を書き出した。



 発表する場も無いので、大阪にある某同人誌に会員として潜り込んだ。

 こうすれば、多少、出来が悪い小説でも載せて貰えたからである。同人誌には、かって田辺聖子氏がいたと言う結構格式の高い同人誌であり、私の小説は、もうボロクソの論評である。

 でも、小説2編、エッセイ1編は、何とか、載せてもらった。



 しかし、そうそう、小説のネタも見当たらない。何しろ、初めの頃は、皆さんが聞いて笑われるかもしれないが、これでも「純文学」を志望していたのだから、尚更である。



 で、仕事の帰りに、少し遠いが歩いて15分ぐらいにあるパチンコ店と、もう一つは車で行く事になるがダイナム店の2軒があった。以前に書いた「パチンコ必勝法への一考察」に出てくる、職場近くの店は、既に薬局に変わっていたので、もう、どちらかへ行くかだけしかない。



 で、その日は、一旦、自宅へ帰ってから、車で5分でいける「ダイナム店」に行ったのだ。



 私は、ここで、運命の出逢いとも言うべき、パチンコ台に出会うのだ。



「CRエヴァンゲリオン」で、あった。



 そのパチンコ台を作っていたのは、「フィールズ」と言う会社だったが、私は、最初、単なる気分転換にと、馬鹿丸出しの顔で、パチンコを打っていただけだった。



 ただただ、時間つぶしの気分転換である。しかし、初期の「CRエヴァンゲリオン」の演出には、当時のパチンコ台には珍しかった、画面演出が、数々、用意されていたのである。



 例えば、馬鹿みたいな顔をして、「CRエヴァンゲリオン」を打っていると、突如、画面が変わり、主人公らしき少年の「碇シンジ」が、

「動け、動け、動いてよ-」と、叫ぶと、

液晶画面に突如、青い炎が爆発。……暴走モードに、突入だ。



 この暴走モードは、つまり、確変(確率変動)に入った事を意味する。



 ここで、「CRエヴァンゲリオン」のパチンコ台から興味を持ち、レンタル店で、テレビ版の『新世紀エヴァンゲリオン』を借りて見る事になるのである。



 しっかし、この『新世紀エヴァンゲリオン』は、ほとんど、謎だらけの漫画で、何故、「使途」などと言う奇妙な怪物が現れるのか、「人類補完計画」とは何か、何故、選ばれた14歳の少年・少女で無いと、ヒト型最終決戦兵器のエヴァンゲリオンと「シンクロ」できないのか?全く、説明が無いのだ。 



 しかし、この漫画のテレビ版を作ったのは、後に、映画「シン・ゴジラ」を作った庵野秀明氏である。



 また、庵野秀明氏は、「エヴァンゲリオン劇場版:序・破・Q」更には、「シン・エヴァンゲリオン」まで、映画を作っている。



 私は、この内、「エヴァンゲリオン劇場版:序・破・Q」の、ブルー・レイを買って、いつも見ているが、やはり、何度見ても、意味不明のままだ。



 あっと、ここは、パチンコ台の話をする場だっけ。

 ゴメン、ゴメン……。



 それでも、初期の頃の「CRエヴァンゲリオン」は、連チャン率が高かった。多分、確変継続率は60%代にもかかわらず、私でも、最高で、16連チャンした事もあった。



 しかし、最近の「CRエヴァンゲリオン」は、ラウンド数も少なく、出玉も少なく、連チャンも少ない。これは、現在、今でも「CRエヴァンゲリオン」を打っている人なら、即、理解できるであろう。



 だから、この台を作っている、フィールズの株価は、下がる一方である。多分、 「保安通信協会」に、配慮した結果なのであろうが。



 で、私個人的には、「CRエヴァンゲリオン」の台の大ファンなのだが、台が、マイナー・チェンジする毎に、面白くなくなって行くのである。



 これでは、パチンコ台を作っている会社の「フィールズ」の株価も下がる訳だ。



 しかし、ファン心理とは、恐ろしいもので、勝てないと分かっていても、ついつい打ってしまうんだよなあ……。その台が、好きなのでねえ。



 私は、定年後、投資金額と、儲けた金額を、手帳に記して、パソコンの「エクセル」で集計を取っていたのである。



 結局、以前に、妻に買った、ブランド・バッグ以上の、損失に陥り、泣く泣く、「CRエヴァンゲリオン」を打つのは、きっぱりと辞めたのだ。



 既に、定年になり、年金生活では、それ以上打ち続ける事は、ただただ、負け続ける事になり、不可能になったからである。



 現在でも、コロナ渦でも、暇潰しに、パチンコを打ちに言っている高齢者は、多いと言うが、私は、緊急事態宣言発令後、実は、パチンコ店には、行った事は無いのだ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ