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パチスロで、ブランド・バッグを買う

 さて、前の、「パチンコ必勝法への一考察」で、私は、パチンコ必勝法や攻略法が、全く生かせず、全然、勝てなかったと書いた。



 しかし、私の人生で、唯一、このパチンコ必勝法や攻略法を利用して、馬鹿勝ちをした事があったのである……。



 それは、パチスロ「北斗の拳」で、このパチスロ機は、パチスロ4号機(パチスロ史上、最大の爆裂機ばかりだった)の中で、最大の設置台数を誇り、ギネス記録にも載った程の機種である。



 この、パチスロ「北斗の拳」については、私は、当初、何の興味も無かった。

 大体、漫画「北斗の拳」自体を読んでいないのだから、興味もクソも無いのが当たり前だろう。



 しかし、どう言う因果か、私の部下には、パチンコで一時期飯を喰っていた人もいたし、もう一人の部下は、このパチスロ機「北斗の拳」について異常に詳しい者がいた。



 この部下が、私の横で、このパチスロ機「北斗の拳」について、手取り足取り教授してくれたのである。これは、大変、助かった。この頃、ようやく管理職になり、激務の残業から、解放された頃であった。



 特に、この「北斗の拳」には、明確な攻略法があり、若い者は、皆知っているものの、50歳以上の者で知っている人は、まず、当時はいなかった筈だ……。



 その攻略法の内、一番、使い易い攻略法とは、要は、コインを投入して、レバーを叩いた時の、北斗の拳の主人公、ケンシロウの発するオーラの色を見ると言う、極、単純な方法だ。



 もし、ケンシロウの背中から立ち上るオーラが「赤い色」だと、概ね、後30回以内に、スロットを回し続ければ、1/8の確率で、大当たりが確定するのである。約千円ぐらい追加投資すれば、30回ぐらいは軽く回せるのである。



 何しろ、当時、設置台数が多く、年寄りの常連客も暇潰しに打つのは、この「北斗の拳」しか無いような状況だ。私は、常に、両隣の台の様子を見ていた。



 たまに、この赤いオーラが出たにもかかわらず、コインが底を尽き、台を離れる人がいれば、即、その台をゲット。



 勿論、赤いオーラが出たからと言って、必ず、大当たりが確定するものでは無いが、それでも、注意深く、この方法を実践していると、うまく行けば、大当たりが確定する。



 しかも、この「北斗の拳」、大当たりを引いても、単発で終わる場合もあるが、一度、連チャンモードに突入すると、50連チャン、100連チャンもあり得るのだ。私は、実際、100連チャン以上した常連客を見ている。



 更に、もっと簡単な方法も用意されていた。それは、ケンシロウが歩いている液晶画面の風景により、「天国モード」「普通モード」「地獄モード」と区別が付いた。ので、できる限り「天国モード」の台を探し回った。



 私は、この非常にせこい攻略法を駆使して、最初に、パチスロ機「北斗の拳」を打ち始めた11月の初めには、財布の中には、現金が1万円しか無かったものの、12月末頃には、30万円近くまでになったのである。

 ただし、断っておくが、学生時代からの負け額の総額は、高級車1台分以上の大赤字であった。



 あと、所得税法上は、かような儲けは、雑所得として申告する事になるのだが、「この場合、投資に使ったお金や負けたりした額は、必要経費として認定されないらしい」、

が、パチプロで申告納税をしている人の話は聞いた事も無い。また、所得税法上の訴求課税権も7年間である。既に、20数年以上も前の事だ。もう、時効成立だろう。



 で、先ほどのお金を元に、妻に、ブランド・バッグを、クリスマス・プレゼントに買ってやるとタンカを切って、車を運転して、大手ショッピング・センターに入店している、ブランド品専門店へ直行したのだ。現在は、上場もしているブランド専門店である。



 妻の思いでは、どうせカード払いだと思い、カードで払うつもりでいたらしいのだが、さすがに、ブランド専門店だけある。



「当店では、カードは扱っていません」と、最初から、つっけんどんの態度だ。



 何しろ、自慢では無いが、黒いジーパンにボロボロの冬用のコートに、使い古しのウエスト・ポーチをぶら下げて、店に入って来たのである。不審者と間違われたのかもしれないよなあ……。



 まあ、私にすれば、最低でも、シャネルの20万円近くのバッグを買う気でいたのだが、この店員の態度に激怒。



「じゃ、現金なら、いいんですね?」



 と言って、私の財布をウエスト・ポーチから財布を出したのだが、何しろ、現金30万円近く入っているのである。



 財布の厚みは、半端じゃ無かったのだ。



 さすがに、私の妻は、それほど大金を持っているとは思っていず、12万円のルイ・ヴィトンのバッグにしたのだが、ポンと数十万円の札束を出した私に、店員は仰天。



 さて、この話は、ここで終わらないのが面白いのだ。



 その店で、ルイ・ヴィトンのバッグを、現金で買い切った私は、その店員の記憶に残っていたらしい。



 次の年の、正月明け、その店では「福袋」を売っていた。値段は、丁度10万円。

 説明書によれば、現金で30万円相当の、宝飾品が入っていると書いてある。



 うまい、具合に、まだ財布に10万以上が残っている。どうせ、いずれは、又、負け込んでいくのは、目に見えている。



 そこで、この前に応対した店員を呼んで、

「これも現金ですか?カードになりませんか?」と聞いたら、



「勿論、カードでもOKです」との、返事。カード決済にするとポイントが付く、カードだったのだ。



 しかし、このような夢のような時は、あっという間に終わった。その間、約2ケ月間。



 常連客の誰もが、その、極、簡単な攻略法を、知ってしまったからである。



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