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世界最高のパティシエ〜罪深き男の奮闘物語〜  作者: 茄子の皮
ローズマリン伯爵家御用達店
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キャンディスイーツ ネオンライト店

 ネオンライトは、観光地であり、富裕層の人が多く街を歩いている。

 お金持ちの人が雇う冒険者も多くおり、冒険者もランクの高い人達が集まってくるのだ。


「近くにダンジョンも無いのに冒険者が多いな。」


「そうですね。ダンジョンでも造りますか?」

 アリスがお茶でも飲みます?くらい気軽に言ってくるが、良い考えかも知れないな。


 ダンジョン内にお店があれば食料が足りない時は売れるだろうな。アリスが造るダンジョンなら、魔物のいない場所でも自由自在だし。


 お店はスイーツチームの人達が接客しているので、問題なく買い物客が入ってきている。

 護衛として元冒険者のスイーツチームが担当しているので、よほど強い人が暴れない限り大丈夫だろう。


「いらっしゃいませ。」


「あら?可愛らしい店員さんだこと。スイーツショップなのね。このプリンとは何かしら?」


「こちらはミルクと卵のスイーツとなってます。スプーンですくい一口食べれば、甘さが口いっぱいに広がります。他の店では味わえない一品になります。固さはお好みで、固めやとろとろのプリンなど様々となっております。」


「そうね。1500エルだけど高く無いかしら?」


「一度お召し上がりください。本日オープンですので、在庫はありますが明日同じプリンが有るとは限りません。」


「そうなの?それじゃあ、3つ貰おうかしら。」


「ありがとうございます。またのお越しをお待ちしてます。」

 猫獣人の店員が、上品な奥様の相手をしていた。店員には同じエプロンを着けて貰っているので、すぐに店員と分かる様になっている。


 プリンはこの世界にないスイーツなので、他の店では無い商品だ。甘いプリンやカラメルの程よい苦味のプリンなど数種類用意している。

 一個1500エルだが、この街なら十分売れると思い並べている。


 他の商品は、ジャムやクッキー、チョコレートやキャンディなどの商品や、ケーキなどなどを売っている。


 珍しそうに見ては購入してくれているので、大盛況だ。ロードロス家の旗のおかげだろう。


 店の外にはテーブルと椅子を用意して、フルーツジュースを販売している。天気も良いので、フルーツジュースとケーキやプリンを食べる人達が多く見える。


「ちょっと!このプリンをあと10個頂戴!」

 先ほどの奥様が鼻息荒く帰ってきた。はしたないですよ奥様。


 同じ様に一度買い物をして、外のテーブルで味見をしたら、すぐに店に戻りお土産として買って帰るお客さんが沢山いた。


 またプリンを多く作らないとな。冷蔵の魔法道具に並べていたプリンがだんだんと減ってきている。


 オープンでこれでは、今後も大変だな。

 ケーキはスイーツチームに材料を渡し作って貰っているので楽が出来るが、プリンは俺が作った方が楽になるので、冷やす段階までは頑張って作る。


 商品を入れる袋も高級感を出すために、キャンディマークの紙袋になっている。麻の袋ではネオンライトでは貧相な印象になるので、肌触りの良い紙袋を注文した。

 一つ完成すれば、アリスにダンジョンポイントで量産出来たので、アリスに頑張って貰って在庫を増やした。


「ついにオープンしたのかい。ジャムとかもろもろ頂戴な。皆気にせず買い物を楽しんでくれたまえ。」


 豪華な黄色い衣装を着たネオン・ロードロス様が執事や護衛と共に来店した。

 他のお客さんが固まった様に動かなくなっている。

 店員達からも緊張感が伝わってくるので、ここは俺が行くしかないかな。


「いらっしゃいませ、ロードロス様。おかげさまで無事にオープン出来ました。ごゆっくりお買い物をお楽しみ下さい。」


「キャンディ君久しぶり。大盛況で嬉しいよ。プリンって言うのかい、変わったスイーツもあるもんだね。」


「そうですね。プリンは他の店では無い商品だと思います。ロードロス様にもきっと気に入ってもらえる味になっております。」


「キャンディ君もっと気楽に呼んでいいよ。様なんていらないからレオンって呼んでね。」


 いやダメだろう。


「それではレオンさんと呼びます。」


「しょうがないね。今度屋敷であるパーティーにキャンディ君がスイーツを振る舞ってくれないかな?ローズマリン伯爵も呼んだからぜひ来てよ。」


 貴族の集まるパーティーか。断る事は出来ないだろうな。


「喜んで参加させて頂きます。」


「良かった。断られるかと思ったよ。来月に開催だから近くなったら連絡するね。どんなスイーツでも良いからお願いね。」


 レオンさんは笑顔で買い物を終わらせて帰って行った。

 レオンさんが帰ると店内の皆が一斉に息を吐いている。そんなに緊張しなくても良いのにね。


 他のお客さんも、俺に挨拶をしていくがどこどこ商会の者だや、お金持ちの奥様達が多かった。冒険者の人もいたがあまり関わって来ないみたいだな。



「キャンディ!次はブラックチェーンカジノにいこうぜ!」

 疾風の火炎のリーダーのジェットさんが笑顔で言う。


 あなた来ていたのか。


「すまない。キャンディは忙しいのに、ジェットのやつが誘おうと言って聞かないんだ。」

 ジルさんが申し訳無さそうに頭を下げる。他のメンバーは買い物を楽しんでいるみたいだ。


 ブラックチェーンカジノか。裏では奴隷を賭けたカジノをしているみたいだから一度行ってみようかな。


「分かりました。3日間はお店の様子を見たいので時間を下さい。」


「よし!4日後に行こう!またくるぜ!」

 疾風の火炎のパーティーは帰っていった。ジェットさんはまた負けるのかな。


 ブラックチェーンカジノか。準備をしないとな。




毎日朝7時に次話投稿しています。


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