目的地ネオンライト②
疾風の火炎の4人とダンバルさん、俺とアリスの7人での旅となる。
「キャンディ、ずいぶんとでっかい馬車を買ったもんだな。」
ジェットさんに言われて見ると、本当に大きな馬車だと思う。
御者をジルさんがしてくれており、馬車の中に6人足を伸ばして座っても余裕があるほど広い。
行商用の馬車で荷物を入れる場所に座っているのだ。
今のところ危険も少ない道なので、馬2頭はハイペースで進んでいく。
座っているのが疲れたら、ペースを落として歩き、ストレスなく進んでいく。
1日目は、アドールの街に泊まった。野宿が嫌なので、街や村で泊まれる様に考えている。無理しては進まないのだ。
「こんな楽な依頼でいいのか?」
ジェットさん達に聞かれるが、良いんじゃないかな。楽しくいこうじゃないか。
次の目的地は、モーン村だ。
アドールから半日かけてモーン村に到着した。人口200人程の村で酪農が盛んな村らしい。
「ここからミルクを仕入れているんだよ。」
ダンバルさんが教えてくれた。
村ではミルカウと呼ばれる牛の魔物を飼育しているらしく、毎日ミルクが取れるありがたい牛みたいだ。
ミルクを大量に購入し、ミルカウを見せてもらった。大人しくモーモー鳴いている。アリスが撫でていると、「ダンジョンでも飼育しましょう」と言うので好きにさせる。ミルカウをダンジョンポイントで召喚出来る様になったのだろう。
村での食事は、チーズなどの乳製品が多く見えた。お礼にジャムを安く売ったらおまけで沢山のチーズと牛肉をもらった。ミルカウは食べても美味しいらしい。
次の目的地は、メーロンの街だ。2日かけて進む。途中の村で一泊し、メーロンに到着した。
メーロンの街の特産は、メロンだ。この地域でしか栽培されないらしくなかなか出回る事がないのだ。
メロンは一玉30000エルと高級だが値段だけあり、とても美味しいメロンだった。
「キャンディありがとうな。メロンなんて普通食わねぇからよ。」
ジェットさん達も美味しそうに食べている。
今回の旅でかかる食費は、全部俺が出している。やっぱり贅沢な旅をするのが最高だと思う。
「依頼料金よりも食費や宿代だけで越えそうですね。」
「こんな護衛依頼ならいつでも受けるのに。」
「でも慣れたらダメですよ。普通はもっとキツイ仕事ですからね。」
疾風の火炎の皆さんも喜んでいるが、こんなのは護衛依頼じゃないみたいだ。ただの贅沢旅に同行しているだけなのだろう。
ダンバルさんは疾風の火炎の皆さんとも普通に会話をすることが出来ている。キャンディスイーツで働いたおかげで、会話するのに慣れてきたのだろう。
アリスは、メロンを笑顔で食べて、もちろんダンジョンでも栽培すると意気込んでいた。
次の目的地は少し遠く、漁業の街シーランドだ。
3日かけて進みシーランドに到着した。
途中で5人の盗賊に襲われたが、すぐに疾風の火炎とダンバルさんが、制圧していた。
盗賊達は近くの村出身らしく、貧困のために盗賊になったらしい。
関係ないので、シーランドで衛兵につきだして、報酬をもらって終わりだ。
シーランドでは、海の近くのため、魚介類や塩が安く買う事ができた。
味付けは塩味の物が多く、焼き魚が美味しかった。スイーツが珍しいのか、宿でクッキーやキャラメルが多く売れたのがありがたい。野菜もあまり無いので、売ってあげた。
この街で魚が買えるならまた来たいので、シーランド近くの山にダンジョンをアリスが設置してくれた。ダンジョンさえあればいつでもこれるので、5000万ポイントくらいなら、もう余裕が出来ている。
あと亜人族の獣人と呼ばれる種族がいた。猫や犬の見た目をした人たちで、身長は俺達と変わらない。
初めて見たときはびっくりしたが、少しすると慣れてきた。
亜人界にも行ってみたいから仲良くなりたいな。
街を見て思ったのが、だんだんと治安が悪くなっている気がする。
ネオンライトに近づくに連れて貧困街が見かける様になった。
「稼げるやつと、稼げないやつがはっきりするからな。ネオンライトに行けば奴隷なんてのもいるからな。」
ジェットさんに聞いて見ると答えてくれた。お金がなくて、路上で生活をする人や、借金や犯罪を犯し奴隷となる人達がいるらしい。捕まえた盗賊達も犯罪奴隷になるみたいだ。まともに生きていても拉致されて、奴隷にさせられる人もいるらしい。
首に鉄の首輪をしている人がいたが、あの人は奴隷らしい。
「お金が無いだけで奴隷にさせられるなんて、大変ですね。」
「そうだな。金があるキャンディが言うのはおかしな話だが、助けてあげれるのも金があるやつだけだからな。」
奴隷か。買うとしたらいくらになるんだろう。一度見てみたいものだな。
翌日シーランドを出発し、2日後ネオンライトに到着した。
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