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世界最高のパティシエ〜罪深き男の奮闘物語〜  作者: 茄子の皮
お菓子屋キャンディスイーツ
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変な筋トレ

 まず俺は武器屋へ向かった。


 決まった武器もなく、短剣を使っていたが、空間収納を覚えたので多めに持っていても良いかもしれない。


 重さが20キロの長剣と槍を購入した。槍は長い物を振れば、足腰が鍛えられると、店員さんに教えてもらった。

「武器としてじゃなく、自分を鍛えるために買うなんて、おかしな子だね。」と言われたが弱いからしょうがない。

 お金は、キャンディスイーツのおかげで問題ないのだ。


 あとは鉄の盾も購入した。30キロもある盾で持つだけで疲れてしまうほどだ。


 持って移動するのは、重いので全部空間収納に入れておいた。

 持って歩けって声が聞こえるが、重いんだからしょうがないじゃないか。10回持ち上げただけで息が乱れてしまうよ。


 次は魔法道具屋へ向かう。自力で魔法を覚えるのは大変なので、お金の力を使いスキルブックを購入するのだ。

 お金があれば魔法ですら使えるのだ!


 魔法道具屋に入ると店主さんがやってきた。


「キャンディ君、今日はどうしたの? 魔法道具のお金は順調に入って来てるから安心してね。」

 このお店から200万エルで魔法道具を購入したが、店の売上のほとんどを支払いにしているので、あと3日もあれば支払い終了だろう。


「今日はスキルブックを買いにきました。冒険者として強くなるために必要なものはありますか?」


「スキルブックか。店にあるのを適当に見てみなよ。必要なものがあれば買ってみたらいいさ。」


 店主さんと共にスキルブックを見ていく。

 風魔法や雷魔法なんてあるな。回復魔法は100万エルと高額みたいだ。


 必要なのはこれかな。

 風魔法 10万エル

 土魔法 10万エル

 雷魔法 30万エル

 肉体強化魔法 20万エル

 回復魔法 100万エル

 剣術 10万エル

 槍術 10万エル

 盾術 10万エル


 この8冊のスキルブックを購入した。剣術や槍術と盾術は、実際に練習しないと覚えることが出来ないが、基本的な動きが書いてあるらしい。


 お金が足りないので、店主さんと契約して借金になったが、店主さんは信頼してくれているのでありがたい。


 店を出て冒険者ギルドの演習場にもどり、筋トレを行う。


「ずいぶんといい装備を買ってきたな。」とブライさんに笑われたが、重い装備で見た目も良い装備を買ってきたのだ。

 合計で100万エルほどだったが、鍛えるためだし、今後も使えると考えてれば安いものだ。


 空間収納から盾と剣を出して持ってみる。

 右手に剣20キロと左手に盾30キロを構える。両手がプルプルしながら持ち上げ、すぐにガチャンと音を鳴らし床に落とす。

 他の冒険者からは、これだけの装備を雑にすることが許せないのか、目線が鋭い気がする。


「おいキャンディ!まずはどっちかだけでやれ!」とブライさんに怒られてしまった。

 剣を空間収納にしまい、盾を両手で持ち上げる。腕がプルプルしているので、疲れてたら床に置く。そしてまた持ち上げるを繰り返す。

 盾を持ってうろうろ歩き足腰も鍛える。


「面白い特訓だな!」

「頑張れよ!」

「キャンディスイーツの店長だ!本当に子供だった!」

 などと他の冒険者達が見にくるが、しょうがない。まだ弱いのだから。強くなるまでの辛抱だ。


 盾を持つだけだと時間がもったいないので、魔法も使っていく。ウォーターを使い水を出していく。


 盾を持ってうろうろ歩き、手からは水を垂れ流す見た目になってしまった。


 腕が筋肉痛になるまで筋トレをした。




 こうして1日が終わっていく。これからは、毎日筋トレの日々が始まった。




毎日朝7時に次話投稿しています。


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