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世界最高のパティシエ〜罪深き男の奮闘物語〜  作者: 茄子の皮
新人商人キャンディ
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開店準備1日目

 宿屋のオレンジジュースとグレープジュースの売上は順調らしく、昨日も完売したみたいだ。


 合計600杯×150エルなので、90000エルの売上になる。


「これだけ順調なら店要らなかったかな」とも思うがせっかくなので、挑戦してみよう。


 今日はジャム作りと買い出しだな。

 後は服を買いにいこう。


 商売するにはこの服装は、合ってないだろう。

 少しだけ綺麗な格好をしたいものだ。


 料理人みたいな白い服にしようか、商人みたいなスーツにしようかな。どっちもあれば使うと思うから両方買って来ようかな。



 服を注文しに服屋に行き服を注文した。料理用の服とスーツ、各2着だ。


 服の注文が終わり商業ギルドへ向かう。

 1人で店をやるには無理があるので、人を雇いたい。


「こんにちは、キャンディ様。本日はどうしましたか?」

 コルトさんに副ギルドマスター室へと連れられて話をする。


「店をするので、人を雇いたいのです。出来れば4人欲しいと思いまして。出来るだけ信用出来る人をお願いします。」

 商業ギルドに登録している人ならば信用できる人を紹介してくれるのだ。


「なるほど。ギルドランクが低くても、信用出来る人を紹介しましょう。給料はいくらにしますか?」


「そうですね。午前9時から午後5時までで。お昼食べる休憩1時間なので、7時間働いて5600エルでどうですか?内容は、販売と会計と掃除です。」


「5600エルですか。それは好条件ですね。普通時給500エルくらいがこの街の相場ですよ。それならすぐに募集に来るでしょうね。」

 コルトさんが紙に条件を書いて出て行った。


 すぐにコルトさんが戻ってきた。

「キャンディ様、すぐにでも面接できる人が4人いました。信頼出来る商人なので、オススメしますよ。」


 もう人がいるのか。商業ギルドに登録しているのは商人だけど、自ら店をやりたい人ばかりではない。仕事を斡旋して欲しい人も登録しているのだ。



「わかりました。それでは合って見ます。」


「それではお待ちください。」

 コルトさんが4人を呼びに出て行き、連れてきた。


 男性1人に女性3人だ。みんな二十歳前後の若い人達だ。4人は一列に並んでいる。


「それでは皆さん自己紹介してください。このキャンディ様は、今はFランクですがいずれAランクには確実に行くほどの商会です。その始まりの店になります。ぜひ自分自身をアピールしてください。」

 コルトさんが熱を込めて話しているが、4人はぽかーんと聞いている。


 それではどうぞとコルトさんに促され、自己紹介が始まった。


「私はシリカ18歳です。Eランクの商人で、接客は任せてください!」

 元気のいい、茶髪の女性だ。可愛らしい見た目をしている。


「私はジェーン20歳です。料理人をしてましたが、自分の店を持つ為に修行中です。料理の手伝いがあればお任せください。」

 短めの金髪のハキハキした女性だ。我が強そうな感じがする。


「私はユカリと言います。17歳です。以前は、事務仕事を経験しましたが、職場のセクハラ上司を殴ってクビになりました。事務仕事や接客はお任せください。」

 黒髪の女性で無表情の女性だ。綺麗な見た目だけど、笑わないから近寄りがたいイメージだな。セクハラか。女性が多い職場になりそうだから大丈夫だとおもう。客だけ気を付けてよう。


 最後は男性か。赤髪の厳つい見た目で筋肉質の大男だ2メートル越える身長だな。冒険者じゃないのかな?


「・・・・」


 ん?


「・・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・」


 口はパクパク動いているが、声が小さい。


「こら、ダンバル君。もっとおっきな声で話なさい。」

 コルトさんが言う。



「僕ダンバルです。15歳です。Cランクの冒険者です。力仕事も任せてください。商業ギルドはFランクです。よろしくお願いします。」

 大男がペコペコ頭を下げながら、小声で自己紹介している。


 Cランクの冒険者だって!

 ジェットさんと同じじゃないか!


 でもなぜ商業ギルドにいるんだ?


「ダンバル君は、体が大きく力も強いが恥ずかしがりやみたいでね。他の店でも対人関係だけが問題なんですよ。接客じゃなく、商品の陳列ならできるのでね。」

 コルトさんが言うには、恥ずかしがりやで他の店では拒否されたみたいだ。


「なぜ冒険者として仕事しないのですか?」


「僕、1人で仕事してる。けど護衛依頼出来ないから、ランク上がらない。狩りは大丈夫。盗賊も大丈夫。人の護衛が出来ない。だから、商業ギルドに入って修行する。」

 ゆっくり顔を赤くしながら話してくれた。とても優しい人なのはわかったけど、店として、大丈夫かな?まあ、なんとかなるか。セクハラもしなそうだし。



 それにしても、全員12歳の俺を下に見ないんだな。それだけでコルトさんの見る目があると感じる。


 コルトさんがどうですかと見てくるので答える。


「まず私がキャンディスイーツ商会のキャンディです。お菓子屋キャンディスイーツを3日後にオープンするので、皆さんを募集しました。結果から言うと皆さんを雇いたいと思います。これから言う条件で不備が無ければギルドで契約しましょう。」


 皆さんうなずいて、問題なさそうなので、条件を答える。







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