カルロ王子のお妃選び 14
落ち込むアリアンナと対照的に、フランカは元気一杯だった。
「フフン、フフン」
毎日ご機嫌で、いつもこうだといいのにとレーナは眺める。
「ご機嫌だけど、通過の通知でも来たの?」
「まだよ。でも信じているから。私は必ず合格するってね」
その自信が羨ましい。
「通知って、いつ頃来るのかしら」
「それは分からないわよ。一年後かもしれないし」
「い、一年後⁉」
「当ったり前じゃない。お妃様を選ぶのよ。簡単に決まるわけないでしょ。何年もかかることもざらなんだから。諦めて他の男と婚約した直後に、白い馬車で王室の遣いが来た人もいるんだって。もちろん、その場合は脱落だから」
「それは悔しいわね」
「選ばれてからも大変で、お妃教育の期間があって、ここでついていけずに辞退する人もいるんだって。そうなると落選者から拾い出されることもあるって、おばあちゃんから聞いたわ。諦めず、最後まで身持ちを固くしなさいって。おばあちゃんの言葉は、万に一つも無駄がないわね」
「そうなんだ。厳しい世界なのね」
それと、いいおばあちゃんだ。
「そうよ。婚約発表が正式に出るまでは、誰にでもチャンスがあるってこと」
「なるほど」
アリアンナもまだ諦めないで良さそうだ。
「それと、お漏らしも厳禁だから」
「お漏らしって?」
「内々の打診があったと誰かに喋ったら、候補から除外されるってこと」
「厳しいのね」
「当ったり前でしょ。その程度も我慢できずにペラペラ喋る人じゃ、王室の秘密もペラペラ喋られちゃうじゃない」
「そうよねえ」
フランカに連絡が来たら、口に出さなくても多分態度ですぐ分かるだろう。
「私は最後まで諦めない。何年だって待つ覚悟はできている」
フランカは胸を叩いた。
次章、オノフリオの逆襲が始まる。




