表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PAST  作者: CM同盟
1/4

序章・始まり

盗賊団と万屋の二つの顔を持つ、ジャスティス。それは、行き場の無くなった者たちの集まり―――。


霧に覆われたラキ大陸をジャスティス専用の飛空挺スウェフティで飛び回り、貴族、ごろつき、たとえ正体不明の奴であろうとかまわない、どんな奴からもどんな依頼も受けて忠実にこなす、完璧な万屋である。


だが、それは表の顔。裏の顔は盗賊団。盗んで盗んで盗みまくる正義の敵、悪者の味方。

ジャスティスの一員であるレイスは、行き場の無くなった者の一人である。

幼いころ、ジャスティスのボスであるセルリック・ワイズローズに拾われた孤児である。赤茶髪という変わった髪を持ち、金色の瞳、そして、男にあるまじき、女に酷似する美貌。美人。本人は男である。


拾われたとき、およそ六歳ほどだったレイスだが、その六歳以前の記憶は無く、名前も無かった。レイス、という名はセルリックがつけたものだ。

持っていたのは短剣と、地味なクリスタルのペンダント。

レイスはセルリックの元で育ち、剣術を鍛え上げ、いまや熟練した剣士である。不自由など無かったため、本人は一生をジャスティスで終えようと思っている。


レイスはスウェフティの、操縦室、実際は自動操縦なのだが、操縦室であるセントラルプレイスでセルリックに尋ねた。


「ボス、アルマーニ城までどのくらい?」


「もうちっとだな」


今回の依頼はラキ大陸を統治する国アルマーニの城に忍び込み、国宝の竜の涙を盗むこと。楽だが、内容的にはぶっ飛んでいる。つかまったら死刑もの。


依頼人は正体不明で、名前のみが明らかになっている。その唯一の情報である名はシューク。顔合わせは受け渡しのときに、とのことだった。名前だけでは女か男かはっきりしない。レイスは暇そうに欠伸をした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ