加速の力
戦意喪失していないとはいえ、行動が加速すると分かったらあとは簡単だ。
「ぶっ殺す!」
怒りに身を任せているやつの行動なんてさっきと同じ、一直線なだけだ。だからもう一度加速する!
「俺のパンチを喰らえ!」
「簡単すぎるんだよ!」
「なっ!避けられた⁉︎」
なんでだ?単調な攻撃になるはずじゃあ?それに、確実に加速していたはずだ!
「お前みたいなクソゴミ隠キャとは違って、こっちは学習するんだ。ただただ権力を振り回したいだけの馬鹿じゃないんでね!」
また馬鹿にされた!ただ、この馬鹿はやはり権力を振りかざしたいだけだったんだな。でも、避けられるのは厄介だぞ。一体どうすればいいんだ……
「危ない!」
「うわっ」
危なかった。警告がなければやれていた……今のは……隣の席の…なんて名前だっけ?
「ちっ、殺田か…お前も俺に楯突くってことだな。こいつを殺したらお前も殺すからな、覚えてろよ」
「殺田さんね……覚えたぜ。借りはいつか返すぞ!隙を作ってくれてありがとな!」
彼女が作った隙をついて芋太郎に放つ、即興必殺。その名も…
「加速ラッシュ!」バンッバンッバンッバンッバンッバンッ!
一度に6発が限界だったか……。それでも、もう立てないだろうな。なぜかって?芋太郎のアレを6発だからな。
「くうぅ……仁科真……絶対に許さないぞ…」
こいつ、タフすぎるだろ。それにしてもまだゲームは終わらないのか?
そう思っていると、端末に通知が来た。
「なんだ、こんな時に通知か?校長からだと……?」
『この決闘は、どちらかが死ぬまで終わりません』画面を見た瞬間凍りついた。なんてったて、このゲームの趣旨を忘れていたからだ。このゲームは……
「デスゲームだ」
水酸化カルシウムだ。友と書くのはとても楽しいことだな。ところで、味噌煮と越太、そして読者諸君、今回自分なりに今後の内容に関わるかもしれんことを書いたかもしれん。是非どこか当ててみてくれ。あと、@Tyl93B9Vk5c4IKV をよろしく