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その毒、溶ける
あれから3年がたった。
私は大学に進学し、先生とは連絡も取っていない。
嗚呼、思い出しただけで体が熱くなり、震える。淡い恋や、ちょっとした出来心で愛していた訳じゃない。
本当にあの人が好きだったんだ。
あの時は依存とか言っていた。でも違うかったんだ。私と先生は、短い間、毒という鎖で結ばれていたんだわ。
うふふ、素敵。
私は大学を出て、駅に向かった。
ふと、懐かしい香りがした。唇を重ねた時、私の鼻をくすぐっていた香り。心地よい、それでいて甘い毒のような香り。
振り返るとそこには懐かしい顔があった。
「君に会いに来た。」
そう、言われた。正直、嬉しかった。
けど、もう私の中に貴方はいない。
「いいえ、私達にあったのは毒に酔いしれる自分。それだけでしょう?」
先生、あの時の言葉、忘れていないでしょうね?




