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絶望の海に身を投げて  作者: ネコパンチ三世
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用語解説


・神の手


三年前突如空から現れた巨大な腕、腕の太さは十キロに渡り高さは百階建ての高層ビルに相当する。

空の歪みのような場所から伸びており、その周辺からは航空機の精密機器を狂わせる電磁波が放たれているため、詳しくは確認できていない。

各国合同の調査で「巨大な生き物の腕」だと確認されたが、実害がないため放置されており観光名所にもなりつつあった。

だが、実際は内部から「天使」と呼ばれる有機生命体を発生させているため早急な対応が求められている。



・天使


神の手から発生する有機生命体の総称。

特徴として、


・人を襲い、光の粒子に分解する。

・ほとんどが同じような見た目をしている。

・通常兵器の効果が薄い。


などが挙げられる。

研究や過去のデータから「深い絶望を持つ者」は分解する事が出来ず、物理的に殺している事が判明した。

分解時に人間は強力な快感を得るため、民間人の中では救いの天使の噂がまことしやかに語られている。そのため一部研究者は皮肉を込めて、天使の分解行動を「襲う」ではなく「救う」と呼称している。

上位種もいくつか確認されており、


・第九階級「エンジェルズ」

・第八階級「アークエンジェル」


が確認されている。階級が上がるほど強力な力を持ち、アークエンジェルはエンジェルズには無い光弾を用いた遠距離攻撃を行い、羽は飛行の他に防御や近接格闘に持ちいられる。また高い再生能力を持ち、通常時の攻撃は効果があまり無く致命傷を与えるためには共鳴状態になる必要がある。


アークエンジェルから名前のある者は名乗る事があり、「名付き」と呼ばれ通常固体よりも強力な力を持つ。



・Dエネルギー


正式名称「Despair energy」

人間が肉体的、精神的もしくはその両方に強い負荷がかかった時、端的に言うと「絶望した時」人間の内部に発生するもの。

大抵の人間が持つ物だが、そんな中でも一定以上のDエネルギーを持つ者が確認されており、天使たちに分解されないという特徴を持つ。

Dエネルギーを転換し、武器や人体の強化に使う事が出来る事が明らかになっているため、対天使用兵器やその使用者の身体強化に使用される。


・対天使用兵器


通常兵器では効果の薄い天使に対抗するために作られた、様々な形をした武器。

Dエネルギーを使用することから、D兵器と呼ばれるが使用者によっては凄まじい戦いぶりを見せ、天使を次々に殺して行く姿から、DはDespairのDではなくDevilのDだと言われる事も多い。


・DCD


正式名称「 Despair Convert Device」で、使用者のDエネルギーを転換し武器及び身体強化の為のエネルギーとして使えるようにする為の物。

大きさは折りたたみ式の携帯電話ほどで、1〜9までのダイヤルキーとエンターキーのみのシンプルなデザイン、初めて使用する際はエンターキーを長押しする事でユーザー登録を行う。

それ以外の使用時は、電源を入れてからエンターキーを押してから武器のアタッチメントに取り付ければ良い。


・対天使用特装重刎首鎌試作六号「ラボラス」


五号までの対天使用兵器は、Dエネルギーを武器として安定して使うための物で汎用性やある程度ではあるが使用者を選ばないという利点はあったが、上位天使の出現などにより更なる攻撃力向上を目指し開発されたのかラボラスだ。

刃には形状自由合金が採用され、さらに武器に加工する際に可能な限り不純物を取り除く事により切れ味を向上させている。

また、小型バランサーが搭載され刃が使用者に向かないように調整する機能も付いているため、常に刃を敵に向けている事が可能。

威力だけならば過去の武器を超えたが、欠点も多い。

まず、鎌という特殊な形状から最大限武器の性能を引き出すには高い技術が必要だという事。

二つ目に武器にDエネルギーが流れ込み過ぎてしまい、使用者の身体強化が不十分になってしまう事が挙げられる。

そのため完成はしたものの、厳重保管という名目で実質破棄されていた。


・対天使用貫通式内部炸裂弾


通称「絶杭」、ラボラスの柄の上部から発射される杭状の弾丸。

刃と同じ材料を使用し、Dエネルギーを起爆剤に発射される、対象の皮膚もしくは装甲を貫通し内部にて炸裂する事で致命傷を与える。

だが、射程が短く密着もしくはそれに近い状態でなければ命中しない上に基本的には装弾数は一発に限られ、また接近する事によって負傷する可能性の上昇などがあるため、使い所が限られてしまう。



・共鳴


DCDの1〜9までのダイヤルキーを各数字三回ずつ押すことによって引き起こされる状態。

自らの絶望、武器と共鳴し同調する事で本来は武器と身体それぞれ別の回路を使って強化している状態から、身体と武器を一つの回路で強化できる状態にする事で通常時を大幅に超える力を発揮する。

共鳴時は大量のDエネルギーが溢れ出し、武器は黒い霧の様なものに覆われる。

小野坂亜子の場合は、右目からDエネルギーが漏れ出し青白く発光する。

また使用者の性格や人格にも、影響が現れる事があり正確には本来の性格、もしくは押し込めていた感情が現れていると考えられる。

また武器を覆ったDエネルギーは天使の傷口に残留し、再生を阻害する効果も確認された。



・共鳴領域


押したダイヤルキーの数字の大きさによって共鳴領域を深くする事ができる。

基本的には、1から順々に深くなるが9で二番目の深さであり最高は6となっている。

共鳴領域が深いほど強い力を発揮するが、共鳴終了後のバックファイアも大きくなってしまう。



・亜子の右目


本来ならば体内に埋め込むはずの身体強化用チップ型デバイスを白南風誠が緊急と判断し、小野坂亜子の右目に強制的に装着した。

押し込まれたデバイスは、右目と極々自然な形で融合しているため視力や日常生活には影響しない。

身体強化用チップはDエネルギーを受け取り、使用者の身体能力を大幅に上昇させる。

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