その21
なんなの?なんなの!?学園長ってもっと年老いた人しかなれないんじゃないの!?マンガでは学園長=年寄りだったのに!
つーか25歳って若っっ!!そんな年で学園長とかなれるの!?すごいな!!
……って、俺も挨拶しなきゃ。
「あ………柳 爽です!遅れてしまってすみません。これからよろしくお願いします!」
目上の人には敬語!
ここだけは鍛えられたからな……嵐武様に。
「あー良いの良いの!雑務のほとんどは秘書に任せてるから~!」
ん?押し付けてるの間違いではないでしょうか?
「さぁて、かなり遅れてきたから授業どうしようかぁ?普通はホームルームの時間に自己紹介して……って流れなんだけど、もうすぐ3時間目に突入しちゃうしぃ~……」
う~ん、と困ったような声をあげる学園長。そうだ、授業中にはいこんにちは柳 爽ですよろしくね☆とはならないよな。
ああ、遅れて来なきゃ今頃誰かと仲良くしたり授業中にお喋りして先生からお叱りを受けたりなんやかんや楽しく過ごしていたはずなのに。
ちきしょうあのクソ神様め。いや、神様のせいにするのは駄目だな。
と、その時。掌に拳をぽんと叩くと、ひらめいた!ていうキラキラした瞳をこちらに向けた学園長にびくりとした。
「私とゲームやろっ♪」
「仕事どうした」
「今対戦ゲームにハマっててさー…」
「人の話聞けよコノヤロウ!!」
ものの数分で敬語吹っ飛んだわ。
なんで俺の周りには不真面目なひとが多いんだろう。神様が不真面目だと人間も不真面目になってしまうのか?真面目に仕事してる人達に謝れ。
「さあいざ行かん!!パズル対戦ゲーム『パルパズ』の世界へーっ!!」
「俺やるなんて一言も……ってやっぱり人の話聞かんのかい!」
ズルズル引っ張られる俺。
有無を言わさずルンルン気分でどこかに向かう学園長。
だっから仕事はぁぁぁ!!!!??




