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Operation.4 イプシッディブ(中間報告)

事務室には未だ電灯が点いている。真夜中に電灯を点けながら、ひたすらコンピュータと向き合っていた。ヤナが事務室に入ってコーヒーを淹れる。

「…私達には夜更かししないでって言っているのに隊長だけずるいの〜」

「報告書を作っている途中だ。邪魔しないでくれ」

「全く、隊長になってから性格も変わっちゃったもんね…シャイだった頃が懐かしいわ…」

「そう思っていたのか?そう考えている様には見えんが」

「あの頃はロゼリアちゃんも…」

「もうその話は止めだ」

ヤナはロアにコーヒーを差し出す。

「まあまあ、そう怒らずに」

「あ…ありがとう…」

別のテーブルに移ってから一飲み。

「…」

「メモリーカードって、やっぱ便利だよねー」

「確かに、メモリーカード所持者の視点から物事を見られることが可能。ヤナやジーノ、アリサらにそれぞれ報告してもらう必要も無い」

「明日はどうするの?また情報集め?」

「…その報告書を国に渡す。私だけが行くものの、ヤナ達は引き続き情報を」

「了承しましたっ」

ロアはコーヒーを飲み干し、作業をする。

「ふぁあ…先寝てるね…お休み…」

ヤナは事務室から出て行く。ロアがただ一人、残ってしまった。




同じく夜。点々と電灯が灯されている。浮遊無輪駆動車が段々とスピードを落として留まる。

「嬢ちゃん。また空港に戻るんなら、バスに乗る方が早いぞ。この先まっすぐ行けば『リゾート・オーランド』。その手前にバス停がある。そこで空港に戻れるんだ。なに、大体この時間の運転手は早いし金銭だってそう高く付かねえから心配すんな」

「ありがとう」

「どう致しまして」

車は飛んで走る。女性は周りを見渡す。不思議なものだった。そこから魅せられた景色、彼女は立ち止まったまま、いつの間にか人混みへと迷い込んでいた。

「いらっしゃいませ…」

店員が此方に来る。

「一人、此方に来たのですが….」

「ヒラリー様ですね?」

「はい」

「あちらになります」

金髪の女が此方に向けて手を振っていた。


「遅いわよぉ…寂しかった」

「済まなかった。貴女が…」

「ミシェル…ヒラリーよ。そっちは?」

不満げな顔をして彼女を見る。

「メイソンだ。フードを外すつもりは無い」

「全く、女ったら素直じゃないのが嫌なのよね」

「仕方が無いだろう…」

「ふうん。ま、いいか。頼みは何?」

「A1対空要塞の支部を護って貰いたい」

「…噂は聞いてたけど、まさか貴女達が占拠していたなんて…」

ミシェルの目は鈍く潤った。




事務室には誰も居なかった。日が差して来ないのがまた不気味であった。空だけが明けていく。室内の電気は全て消されていた。アリサが扉を開け、残されたメモを読む。

『アリサ、ジーノへ

一昨日の任務の報告書を提出する。情報収集の続きを行え。ヤナには伝えている。夜には来る。

ロアより』

ODも無い。報告書を提出するのに一体何処へ行ったのだ。とんがり帽子も置いていってる上、マントまでも掛けられているのだった。

「…いつもの感じでは無い…」

「五日ら辺で知ったような口振りね。ジーノ君、アリサちゃん」

扉の方へ面を振り向けば、ヤナが入室していた。

「…ヤナさん?」

「たった数日で知られるほど、此処のチームは易くはないよ」

「も、申し訳ありません!」

「いやいや、謝る必要なんて無いし!まあ、ジーノ君もアリサちゃんも、そんぐらいにはなるだろうから期待しておいてね」

「…はい」

「しっかし、こう可愛い新人が居るときにか…」




其処は、情報刑務課・特務課・外交課連携局、通称『IpSdDiBイプシッディブ』。

「…では、円卓上の紅茶でも」

円卓会議室。それぞれの課長と任務関係者の一部を呼び寄せる会議にて、主に用いられる。

「…何処のブレンドティーかしら?」

「うぐっ…酸味ありすぎだろ…」

「まあまあ、そう口で言う台詞じゃないぞ」

「そう関わるものでもない。ナトリー」

「…」

「Zzz…」

「ODの方はどうだ?」

「正常です」

それぞれ小声で話す。

「私語を慎め」

「怖いっすよぉ…アークライト課長…」

「情報課は大層なご身分なこった。好きな時に好きなだけ恐れることができるのだからな…」

ふくよかな男は課長を睨む。

「…さて、もう二人も来た様だな」


アークライトも席に着き、会議は始まる。

「ではこれより、各課近況報告を始めよう。議長の特務課長、エルバート・アークライトだ」

鋭い目付きが室内を冷やす。左隣が立ち上がる。

「副議長、外交課長、マティ・アークライト…」

右も立ち上がる。

「同じく、情報刑務課長、ヴィック・マッコイ」

三人はそれぞれの名を放ち、席に座る。

「関係者の出欠確認。情報刑務課」

「一人、風邪にかかってしまった」

「特務課」

「今、たった一人此方に向かっています。もう暫くお待ちを」

「…外交課」

「欠席はございません」


陽は地を見下ろし、灰色の地を明るく照らす。それを妨げるイプシッディブ。その玄関前に、外観を一目見てから入る。

「ロア殿」

「…誰だ?貴方は」

「テディです。会議はもう始まっております。お急ぎください」

「済まなかったな…」

ロアはエレベーターで上に登る。丸眼鏡を時々拭きながら考える。

(…列車が遅くなったとは、迂闊だった。それならばスクーターで直接来た方が良かった気が)

《七階です》

ドアが開く。ロアは急ぎ足で歩いた。


「では、次に特務課の報告を」

「ええ。まず、今回のシャドウ鎮圧ですが、任務が完了してその時に彼らが使っていた物です」

「…黒いメモリーカードだな…我らの物とはやはり一味違う」

「原盤は我らの物ですが、容量が1.75倍と大変大幅な物ですね」

「その分ロードも長いらしいけどね。多分結構前から使われたんじゃないかな?」

「まあな。寝るときの時間を考慮していないから、ロードは長くなるわけだ」

ナトリーは言う。が、マッコイは話を止める。

「一旦静かにしてくれ。他にもあるだろう。光線銃やらODやら」

「ええ、勿論。そろそろ来た頃かな?」

「…その『一人』が持っていると言いたいのか?」

「そうなりますね」

ナトリーは口だけ笑う。そして、突然ノックの音が室内を過ぎった。

「…入れ」

ナトリーが言う。途端に扉は開く。しかしながら、その姿に皆は疑問を持った。その身なりは紺の外套に伊達の丸眼鏡。スーツケースを引きずって空いている席に座った。

「遅くなってしまい、申し訳ございませんでした。早速用紙を渡します」

「いやいや待て。お前は誰だ?」

マティは唐突な出来事に戸惑い、彼を止める。

「…特務課より呼び出されました、ロア・ロックハートです」

「一体なぜその姿に」

ロアは手を止めなかったが、問いに応える。

「…私達は非公式の鎮圧チーム、公然と正体を暴かれては活動的に困るのですよ」

御尤もな理由を付けて用紙を渡す。

「…疑わしいな。偽者か?」

「髪は紅く、眼は蒼い。比較的小柄で華奢なその姿を見る私のこの目に狂いは無い」

「んな訳ないだろう。連れ出して行け」

ロアは仕方無さげにカードケースから取り出す。

「…まさか、正気か!?」

「こんな所で使うと言うのか?無理だな」

ナトリーまでも言う。ロアが取り出したのは、漆黒のカードであった。マッコイは目を疑った。

「…おい!それは『マスターキー』じゃねえか!?どうやって手に入れやがったんだ!?まさか、あの十本の指に当てはまると言うのか!?」

「手に入れる方法を私に聞いて同じ手法で手に入れよう…貧民の考えですね」

ロアは嘲笑う。エルバートは言う。

「本物だ。至って正真正銘。そのODで偽装はないか確かめてみよう。さて、この用紙について…説明してもらおうではないか」

「…では始めましょう。今日は、その用紙の通りに説明しましょう。先ほど廊下に聞こえてきたが、そのシャドウの黒いメモリーカードについては説明しましたね。その他についてです。シャドウの光線銃の生産地はA1区域系の様です」

マッコイ以外、その言葉を聞いて驚く。

「…またA1…」

「全く、世界は広いってのに…」

「…」

皆、ロアを真の目で見つめる。

「以前のA4区域の時も、同じ様にA1区域の武器が使われていた。A1区域の裏、マフィア同士で何かが起きている気がします」

「…本物だ…」

マッコイはODによる確認を終えた。

「終えたならば返してください」

「ほら、早く」

「マティ…」

言い争っている内にロアが話を続ける。

「…A1区域の内情を知るには、直接の調査が必要ですね。しかしながら、直接話しできる相手では勿論ございません。発砲されます。そこで、私達のチームは一人スパイをA1区域に潜り込ませました」

マスターキーを取って席に戻る。

「早いねぇ…相変わらずお前さんのチームは動きが早すぎる」

「この程度、こなさなければ私達の存在意義が何処にもございませんので」

「羨ましい…」

「これで私が本物であると理解できれば」

「…そんな事は置いておこう。これはシャドウと何かが繋がっているという暗示という事も…」

「無いこともありますよ」

ナトリーはロアの方を向く。

「それは?」

「そもそも、シャドウはA1区域のラスベガスにて発足した暴力組織。ただ単に近くにあったから買ったということもあり得ます」

「光線銃をあんなに生産できるのか?そこが少し納得いかんな」

「今の時代、物質のコピーは容易です。購入してからは設計を頼りに作成。あっという間に擬似光線銃の完成。その擬似の類の物をプログラムによって本家に十割近く似させ、連合外にて機密での生産…」

「だから、A1区域の物が増産できたのか。ただ手作りをA1区域の物というのは流石に…」

「A1区域の失態です。此処は戒めとして責任を持たせましょう」

「おお怖い怖い…」

「さて、話が長くなってしまいました。詳しい事はその用紙に書かれております」

ロアは席に座った。一人の男はODと黒のメモリーカードを交互に見る。

「…どうした、チェンバース」

ナトリーが問いかける。

「このメモリーカード…追跡に使えそうですね」

メモリーカードを差し込もうとする。ロアは直ぐに反応した。

「…止めろ!!」

もう遅い。挿入された瞬間にODの画面全体は一気に激変した。

『Error!』

『Error!』

『Error!』

「ああ!!うるせぇ!黙って失せてくれ!そんな爆音起こしやがって」

「い、今は貴方の方が煩いです!それよりODの方のデータは?」

皆、チェンバースの方に近寄る。マッコイは沢山のエラーの中から、何とかエラー以外の物を引きずり出した。

『Now recording…』

『Sending data…8%』

『Delete data…1%』

もう、その言葉が見えた時点で皆は頭を抱えた。

「…嘘だろ…」

「…」

殆どが黙ってしまった。諦めの表情を見せる。チェンバースとエルバート以外は。

「誰かこれを止められる者は居るか?」

「…そうさ…必ず戻せる方法はある…誰か!誰か対処できるだろ!」

「残念だが、無理だ」

「済まんな。私はできぬ」

課長の二人は溜息を吐いて言う。

「そ、そうですか…か、課長!マッコイ課長なら」

「…此処までなってしまってはもう…」

「そんな…」

今度こそ、全員が諦めていた。ロアは思った。

(データも取られてる…もう仕方無い…悔しいが、これに関してはもうお手上げだ…)

そう考えた瞬間、一言が彼の脳裏を疾る。

『自分からやらなきゃ、そりゃ強くても実力は認められないよ。大丈夫。ロア君の実力は確かだもん」

(…)

回想の言葉が実体化したようにロアの頭に響く。彼はその言葉に反応した。彼の心中のスイッチが入ったのか、人を掻き寄せODへと近づく。

「私がやりましょう」

「…」

その時、チェンバースの元に神が舞い降りた様子。禍々しき色にしては光に包まれていた。

「止めろ…これ以上は無駄だ…!?」

巧みに操作する。すると、エラー表示が一瞬で全部消された。残りの録音や送信データの表示が出てくる。×印を押した瞬間に再びエラー表示が邪魔する。

「ひぃぃ…だから無理だっても…これは?」

エラー表示がまた消える。これで、×印を押しても無駄という事が分かる。

(…まずはデータの送信を止める)

着実にキーを押す。

(…音声を残したままクラッキングだ。一旦データ送信をゼロに戻し、レコーディングのみあえて残して敵の位置情報を得る。このODはもう世界と繋がってしまっている。だから、もうこのODは利用できない。せめてもの、犯人の位置を探って追跡する)

その時の雰囲気に、一寸の呼吸もできなかった。キー操作を続ける。

「…」

『Receiving data…1%』

ロアは動き続ける。敵を笑わす暇も与えない。

『Receiving data…80%』

メモリーカードに情報を入れるよりも早かった。

『Receiving data…100%』

それと同時に、送信と録音、消去の表示が消えた。エラー表示も現れなかった。

「…」

皆、唖然としていた。当の本人も冷や汗を掻く。

「や、やったのか?」

「…ウイルス排除、兼逆探知完了。今、通信履歴を載せますので…」

「…了解した」

ロアはキー操作をまた続けた。マッコイは今すぐ部屋を出る。

「それと、チェンバース外交課を早急に降格させ、外交の防御の強化を」

「…え?」

「…連れ出していけ」

警察が彼の腕を掴み、会議室を強制退出させる。

「…そ、そんな….バカな!」

扉は閉ざされた。

「もう、これ以上の会議は漏洩を流す一方だな」

「今日の会議はもう止めにしましょう。今回のクラッキングの犯人を突き止めます」

そして、通信履歴が出てきた。

『…Lat.48°12'N, Lon.2°85'W』

「出てきました。E区域、F住域内です」

「了解…F住域に居るよう、伝えてくれ」

《了解》

電話で伝えた。ロアは今度は別の事をする。するとチャーマンが後ろから語りかける。

「…なるほど。破棄されたデータを元に戻しているということか」

「なぜ貴方が此処に」

「上の方からお呼びだということを伝えに来て…今に至るのじゃ」

「…誰です?」

「軍部の大将さんじゃ。この会議の開きに来いと」

「…直接軍部に参ればよろしいでしょうか」

「ああ、本部からの直の物だからな」

ロアは一旦手を止めた。

『Broken data was found. "Repair " "Delete"』

『Repair』を選ぶと警告が表示される。そのデータにウイルスが組み込まれている可能性中にがあるということであるが、迷わずRepairを選ぶ。ウイルスを排除する作業を行えば良いだけなのだ。




もう夕陽となる。空が暗くなっていく。ヤナは自室にて写真を眺めている。昔を懐かしむ目は、奇しくも闇に堕ちたかの様だった。光も通さず。

「ロゼちゃん…」

インクが滲み、どうやら彼女の顔だけが消えていたらしい…たが彼女は憶えている。その顔が明確に。

「…ロア君…寂しがってるのに…」

うつ伏せに寝る。

「…しんどい」


アリサは事務室で仕方無くサンドウィッチ(市販の物を挟んだだけ)を食す。ジーノも居り、後からヤナも混ざってくる。

「遅いな。隊長」

「ま、隊長なだけ忙しいのよ。監督も居ないし、このチームの中で一番実力あるのは遥かに彼だし」

「ど、どうすれば…」

「…サンドウィッチ?」

「俺はもう食べたっす。味が無かったけど」

「んー。あり?四個も作る必要なかったのに」

「え?ロア隊長の分は要らなかった…?」

「え?隊長普通に天丼とか食べていたのに!?」

「…あれは振りね。ハートキューブは…ふたりは知ってるかな?」

「…ハートキューブ?あの、開発中止超兵器の…」

「そう。彼は命辛々、抜け出したおかげで今に至っているのよ」

「命辛々?」

ジーノはきょとんとした。アリサは聞く。

「開発中止超兵器は、全て廃棄されたはずなのに…これじゃ政府が嘘を吐いている様にしか」

「いや、嘘を吐いて正解だ」

三人は扉の方を振り向いた。其処にはロアがスーツケースを引き摺る様子が見られた。

「…だ、誰ですか?」

「ロア・ロックハート。新人だからこの姿は初めて見るだろう。遠くの市街へはいつもこの姿で通うのだ」

「隊長?食事は…?」

「要らない…今日は不快な日だった」

ヤナは一旦、ロアをソファに寝かせる。

「…?」

ヤナは疑問に思った。ジーノは嫌気を察する。アリサはロアを見つめた。

「…重要人物を取り逃がした」


彼は、電車から降りた。ホームの人混みは多く、隠れ易い場所であった。何時間だろうか、十二時間は外に出ている筈だ。地獄の様だった。

(…)

欠伸が出てしまった。今の彼の目の前はぼやけてしまっている。人混みに鰯の様に流れていく。その所為か隣の人の事を気にしなかった。今素通りした見覚えのある者ですら…

(…!?アイツは!)

ロアは直ぐに進行方向後ろへと潜り抜ける。しかし前へ前へと向かう人混みに流されかける。

(あの金髪の黒服…あのアタッシェケース…絶対に何か入れている…!)

後ろへと寄せられ、ロアと彼の間は広がるばかりであった。ロアは急いだ。人混みは終わり、ホームへと走る。ドアは閉ざされた。外から黒服の姿が見えたものの嘲られたかの様に此方を見ていた。

ロアはただ立ち尽くしていた。


(…明後日は任務。今日はもう食う気にもならん)

ロアはソファで寝てしまった。ヤナは仕方無く布を彼に掛ける。

「ヤナさん…」

「詳しいことは明日にでも言うらしいから…ね」

「…もう良いか。先に寝る」

「わ、私も」

「うん、お疲れ様。私もそろそろ寝るから…」

二人は先に事務室から出る。




「おい、坊主。こっちに来いよ」

「…写真ですか?」

「そ。二代目スターダストチームの記念撮影よ」

「ええと?ロア君さ、時間押しちゃってるから」

「ま、別に来たくねえなら良いけど?」

ロアは背を向ける。その先に居たのは、橙色の髪の女性。彼女が彼を止める。

「別に良いじゃん。入ろ!」

「あ…はい…」

強引に掴まれてカメラに入る。

「撮りますよぉ…」

「カトラインちゃん!早く早く!」

「チッ…仕方無え…」




周りには誰も居なかった。ロア以外、事務室から出て行ったのだった。

(…変な夢をよく見るものだな…)

彼は再び寝付いた。

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