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第七章

ついに、到着!!

中に入ると、都会の新幹線と変わらない。



修学旅行で乗った事を思い出しながら座席に座る。



「普通、地下には新幹線のようにこれほど速く走る乗り物はありませんが、我が組織の指揮官が特別な技術や機能を使い、こうして、身元がばれぬように作られました。たくさんのタイムガード組織に所属している人達が、このこっそり作られた物に乗って行動したり、出勤したりするんです。しかも、普通と格別に違う超特急です。現代社会では不可能とされてきましたが、開発を重ねて、32カ所も通っています」



長い説明をされたが、私の想像を超えたかなり不可能に近い技術を使った乗り物なのだろう。



と思いながら窓を見ようと右を向くと



「窓はありませんよ」



私が口を開きかけたとき教諭が言った。



「言いました通り、かなりの速さですよ。窓なんて作れば割れてしまいます。T・Tは、丈夫すぎる作りです。あなたの想像できない速さで進んでいます」



教諭は、タンタンと説明する。




「しかし、この程度で驚かれていますと、後々が厳しいですね。まだまだ見たことのない信じられない物ばかりあります。まぁ、機械的にも技術的にも高度に発達した物が多くありますので、よく見ておくといいでしょう」




まだ続く




「それから、この事は口外してはいけません。一般の方に知れたら、混雑事故や組織がばれるといった危険性、スパイが入り込むなどの事態に発展してしまいます。それから……」




この後も長々と話を続ける教諭だが、ここに書ききらないの省略……。



こんな感じで昼食も済ませて、二時間説明を受けた私は、T・Tがやっと停止したとき一息つく。



「さぁ、ここからは降りて歩きです」



教諭に連れられ、T・Tを降りる。




駅には、だいぶ人がいた。



行きの駅よりは、はるかに多い。



「ここに集まっている人達は、出張か帰宅ですね。T・Tは、また私達が通ってきた方へ戻りますから。まぁ24時間往復してますので」



と教諭は言うと歩き出す。



人がいっぱいいて、田舎者の私はキョロキョロしながら前に進む。



教諭が立ち止まったのは、『1』と書かれたドアだった。



「この数字によって、行き先は違います。それは、後に分かることなので一応あなたが出入るする入り口は、今の段階で『1』です」


そう言ってドアを開ける。



その先には急なエスカレーターが2つ並んであった。



「右側が登りです」



教諭は、私に先に行くよう指示した。



私が階段の1段目に両足を乗っけるとエスカレーターは動く。



後ろに教諭もついてきた。



エスカレーターをのり終えると、目の前に女の人が現れた。



「こんにちは、確認証をお願いします」


頭を下げてくる。



「確認…証?」



何のことだろ……。



「参加証ですよ」


後ろから教諭が言った。



私は、参加証を差し出す。



女の人は、それを手に持っていた機械に当てる。


『ピーッ』音がすると笑顔で


「ようこそ」


と言うと、女の人は、四角い奥のドアを暗証番号を入力して開けた。



「えっと…山田さんは?」


私は、サングラス男の方を振り返る。



「私の案内は、ここまでです。仕事がありますので先を急がせていただきます。前にお進みになって、3日間楽しんで下さい。また、どこかで」



サングラス男は去って行った。



私は、言われるままドアの向こうえ踏み出した。


そこは建物の中で横には何十ものドアが並んでいる。



後ろでドアが閉まる。



「君は、僕と同じ見学会参加生だよね?」



隣から誰かが話しかけてきた。


見ると可愛い顔をした少年だった。



「うん、そうだよ」



と私は答える。



「やっぱりね、僕の名前は、『心』(しん)って言うんだ」



にこやかに自己紹介をする小柄な男の子。



「私の名前は……」



言いかけた時、後ろからの声に遮られた。



「あんたたちは、参加生だよな?」



黒髪で爽やかな少年が現れた。



「そうだよ、ということは君もだね?」



心が少年に聞いた。



少年は黙って頷く。



「私は、みゆです。同じく参加生」



「僕は、心。」



「俺は『鉄』(てつ)、よろしくな」


それぞれに自己紹介をする。


すると、次は奥の方から誰かが走ってくる音がきこえた。



「鉄、なんでそんなに歩くの早いの?」


不機嫌そうに髪の長い少女が私達の前で足を止める。



「真妃が歩くの遅いから我慢できなかったんだよ。置いて行って先に待ってるほうが楽だと思ったから、こうして、ここにいるんだ」


鉄は、謝ろうとせずに言った。



「だったら、一言いえばいいでしょ?黙って行くことはないと思うんだけど」



「僕の名前は心です。この人は、みゆ。鉄君の知り合いのようだね、あなたも参加生?」


心は、にこやかに間に入る。



「私の名前は、真妃まき。鉄とは、途中まで一緒に来てたんだけど、置いてかれて」



真妃は、スラッとしていて大人びた感じの人だ。




「それにしても、ここはどこなんでしょうね……、ドアだらけの変なとこだし……」


真妃が部屋を見渡して言った。




「ここは、タイムガード校の出入り口さ。各地からやってきた関係者は、このドアを利用して出入りする。ドアによって、行き先は違う。君たちは、その程度のことも知らずに来たわけ?相当の田舎者かい?」


そんな威張り口調の少年が、いつの間にか青いドアによりかかって、こっちを見ている。


顎はしゃくれて、いかにも金持ちの雰囲気をかもし出し、馬鹿にしたような眼をしていた。



「君は?」


心は、毎度のように尋ねる。



「僕は、『賢』(けん)タイムガード司令部A総監督の息子だ」



「そんな、どうでもいいことは聞いてないよ。俺達は、あんたが参加生かが知りたいだけだ」


鉄は、賢を睨みつけて言った。



私たちは、笑いをこらえる。


何しろ、賢の顔は真っ赤になり、鉄に『どうでもいいこと』と言われたことにかなりダメージを受けていたからだ。



「言わなくても、そ、それくらい分かるだろ?この時間帯に集まってんのは、参加者だけだ」



賢は、鉄を睨んで言った。



「じゃあ、これで今5人だね」


心は、私達の顔1人1人を見ながら言った。



そうか・・・、ということは、後1人ってわけだ。




と、このタイミングで6人目が到着する。


「『匠』(しょう)と言います。よ、よろし……く」



真面目そうな眼鏡の少年だった。



「僕は心」

「私はみゆ」

「俺は鉄」

「私は真妃」

「僕は賢、司令部A総監督の息子」


余計な紹介も入りつつ、それぞれに挨拶を交わす。




と、ここでいきなり大人びた声が聞こえた。



「よく集まってくれたね、諸君。我が校をこの3日間じっくり見学したまえ、もちろん案内のもとで。今日案内を行うのは、この私だ。君らに手紙を送り、無事ここまでつくようにしたのもこの私だ。さて、もうそれぞれに自己紹介は、行ったことでしょうから、これからは、私の指示案内にしたがい、みな仲良く協力し合って行動・見学・体験を行ってもらいたい」


それは、30代半ばの渋い男だった。体格もよく、サングラス男を超えた感じがした。









更新遅れてすいません。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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