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-5℃の術

レンは、絶望で自殺でもしようかと考えていた


上着を脱ぎ、紐のように細長くする


檻の柵にそれを掛け円にして首をはめる


(怖い……)


実験室通るときに、毒でも持ってこれば良かった


なんて言っても、ムダか


上着を着直して、横になる



「俺、ここで終わるのか」


何回同じ事言ってるんだ


自分自身に呆れてくる



えっと、自殺方法……


考えている自分が馬鹿らしい


脱出しなくては………


レンは、弓をーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーない。


矢を引く


バチン!


矢が放たれる


矢は、空中でドラゴンの形に変形し蒼い炎を放つ


「なんだ、ありゃ」


自分でも知らない技が繰り出される


尾を鉄のように硬くし檻にぶつける


がシャン


ドラゴンは、檻を薙ぎ払ってしまった


ザバァン


黒く焼け焦げた檻が崩れ落ちていく



空想が終わる



レンは、ポカンとその不思議な光景を思い浮かべていた


手でも曲げられなかった鉄格子は、破れる筈がない


「嘘だろ……」


その時、部屋の床が浮いているのが見えた


『まさか、』



************************




紅は、灼熱の部屋にいた


「暑い、溶けそうだ。氷が出せる技でもあれば」


あるわけないよな


氷が出せる技など


紅は、刀を地面に当てた


カチャカチャ……


ザザザザザザザザザ!!!!


床が凍り始めた


そして、氷は高く山のようになっていく


ピキピキピキピキピキピキピキピキピキピキ


「なななななな」


ザガァン


灼熱の部屋は、数秒で氷の世界に


「なんだよ、どうして」


あっという間に温度計は-5℃


寒い


俺の刀、どうなってんだ

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