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鬼倒しの紅

紅_______


凛花、どこにいるんだよ。


舌打ちをしながら、地面の上をドスドス歩いていく。


チッ、短い舌打ちが何回も世界にこだましている。


「俺一人かよーーー!」


その言葉が合図になり、舌打ちをする速度が上がった。


チッ、チッ、チッ……


何もすることがなく、暇な紅の唯一の暇つぶしだ。


「暇~暇~ヒィーマァー」


音程外れた、歌と共に入り組んだ道を進んだ。


鬼すらいない、超ツマンネェー


俺の世界には、俺と空と大地しかないのかよ。


ネズミ1匹もいやしねぇ。


俺は、今どこにいるんだ?


そう、考えているうちにも舌打ち速度がますます上がる。


チチチチチチッチチチチチ……


一秒間に5.6回は鳴らしているだろうか。


そのうち、舌打ちだけでは飽き足らず、指まで鳴らし始め大合奏が始まった。



それから、数時間後_______


黒鬼が現れた。


紅は、足を斬り落とし鬼を横倒しにした後、


目玉に刀を突き刺しトドメを刺した。


ブシューーーーー


赤い液体の噴水が出来た。


「フゥ~」


溜息をつき、その場を離れようとした時、


鬼の背後からブラックホールが現れ、グオンと鬼と紅は吸い込まれていった。


「わああああああああああああ」


手を伸ばすが、何も掴めない。


俺は、死ぬのか………?


見渡す限り、黒い渦が巻いている。


視線の先の白い光は、次第に消え漆黒の闇に包まれた。


「あああああああああああああ」





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