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捕獲される!

ミオウは、あまりの恐怖に気持ちが安定せず、


それが爆発してしまったようだった。


ライトは、ミオウに何回も噛み付いて行ったが、結局払われてしまった。


ミオウには、誰も近づくことができなくなった。


近づけるとすれば、レン、ただ1人。


どうすれば………


レン、早く帰ってきてくれよ。




ふぐぅっ


吐き気がする。


視線を、アイツに向けると、肉の塊がまた目に入る。


「うぐぅっ………」


口元に手を持って行き、抑えるが吐き気は治らない。


生臭い匂いも、また吐き気の原因となっていた。


汗が、流れ出る。


「ゲホッ、ゲホッ……うっ。」


食道の辺りに、何かがあるのが分かった。


苦い味がする。


アレの、味だろうか。



目の前は、血の海が広がる。


レンの足元にも、

血が広がり、

床に手をついているレンの手足は

真っ赤に染まっていた。


「おうぇぇ!!!!!」


口から液体が流れ出る。


何も食べてはいないはずなのに、出てきたのはなぜだろう。


床に薄い黄色のドロッとした液体が広がり続ける。


目から涙がこぼれ、どっと体を疲れが襲った。


「っ、ハァハァ______」


肩に思い荷物が乗っている気分。


その荷物は、時間の経過と共に大きくなる。


遂には、レンの体は床に倒れていた。


ドカン、と音を立て体が横になる。


体が横になれば、視界も横になった。


アイツが、まるで壁に立っているように見えた。


そのうち、視界が揺らぎ、世界の全てが消滅していった。


アイツは、レンが倒れると手下に何か指示を出した。


声には出さず、指で何かを伝える。


その指示を理解した手下は、レンの体を持ち上げ地下階段を降りていった。


「これで、邪魔者は消えたかな………」


そう言って、手下の後に続いて歩いていく。



螺旋階段を降りた先には、鉄格子の柵が設置された檻がある。


暗証番号で、開閉する種類のようだ。


指で暗証番号を押して重い扉を開ける。


ギシギシ、音が鳴りながら扉は開いた。


コンクリートの床に、レンを投げ捨てアイツは立ち去ろうとする。


その時、足が停止した。


足元を見ると、人間の腕がある。


振り返ると、レンは目を覚ましていた。


力強い視線が、向けられる。


しかし、アイツは掴まれた右足とは反対の左足でレンの手を踏んだ。


ギュウウ、と皮が捻られ赤く腫れ上がる。


「ぐぁぁぁぁ」


レンの叫び声が、牢屋にこだまする。


ぐぁぁぁぁぁ!!!!!!…………


皮膚の下で、血管が破れ内出血を起こしていることに

レンは気がついていなかった。


しかし、痛みは感じ取っていた。




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