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人攫い集団

ミオウ&レン&ライト



「お帰り。ライト」


レンは、ライトを抱き、頭をなでる。


「レン、ごめんね。」


ミオウは、ペコッと頭を下げた。


すると、レンは慌てだし、


「あわわわわわわ!頭、下げないでください!国王に怒られます!」


そう言って、顔を蒼くした。


「大丈夫。”レンなら”怒らないわよ。」


ミオウは、笑った。


しかし、その笑顔が恐ろしい。


「それって、俺以外は、怒られるって、事ですか?」


「そう、なるわね。」


ゾゾゾゾゾゾゾゾ・・・


レンの、青白くなっていた顔は、真っ青となった。


国王が怒れば、国を破滅させてしまわないだろうか・・・


______________________「レン、レン!」


気が付くと、ミオウに肩をゆすられていた。


すこし、瞼を上げると、ミオウが目の前にいた。


ミオウは、レンが気が付くと、ホッと胸をなでおろした。


「ミッミオウ様っ!失礼いたしました。俺としたことが・・・」


「レンには、お父様のお話は、よく効くわね。」


しゅん・・・、とレンは小さくなった。



その時、風向きが変わった。


「レンッ、レンッ!」


ミオウの肩にとまったライトが、叫んだ。


「どうした?」


レンが、振り向く。


「レンッ!俺達以外に、空を飛んでる奴らがいるよ!」


「なんだ。

そんなことか、空を飛んでいる奴らなんか、いくらでもいるさ」


「違うんだ!俺達を狙っているんだ!」


サッ、とレンは顔色を変えた。


四方八方、見渡し、確認する。


「レンッ、レンッ!もしかすると、人攫い集団かもしれない!」


「人攫い集団?」


「最近、有名になってきた人攫い集団ダヨ。

富裕層の人間を、よく狙うんだ。

でもね、イエノモノは、狙わず、そこの娘をさらうんだ。

そして、売りさばく。

売り捌いた金は、ギャンブルに消えていく・・・・」


「ふぅん。でも、確実にソイツラとは、言えないだろ?」


ライトは、首をすくめて、頷いた。


「なんか、ソイツラの特徴わかる?」


「ソイツラは、噂だけれども、真っ黒な機械に乗っているらしいよ。」


キ・カ・イ?


なんか、回路や、コンデンサーとか、の機械?


「あっ、機械は、UFOみたいな、感じだって。俺も、見たことないから、わかんないけれど。」


「ん?ライト、その機械ってさ、

俺たちの上を飛んでる奴らみたいな?」


ライトは、上を見上げた。


そこには、全体真っ黒、鋼鉄製。


直径約6メートルくらいのものだろうか。


大きな『機械』が空を飛んでいた。


「デッケー!」


ライトは、目を丸くした。


ミオウも、ポカンと口を開けたまま、停止した。


しかし、ライトは、また喋りだす。


「アイツラだよ!手配書に書いてあったから間違いないよ!」




「「「おや、おや、もう気が付かれたか____」」」




船の中から、数人の手下らしき奴らが飛び出した。


そして、ミオウたちの前にやってくる。


「「「大人しく、姫を渡していただこうか?

余計な奴らを殺す時間はないもので」」」


「させるものか!」


レンは、ミオウの前へ出た。


「「「余計な奴らを殺す時間はないと言ったはずだ。姫を渡せ?」」」


「いやだ。」


レンは、ハッキリと答えた。


「ミオウは、俺が守る。」


レンは、弓を構えた。


「レン、やめてよ。無理だよ。」


ミオウは、止めにかかるが、レンは言う事を聞かなかった___


矢が、放たれ敵に刺さる。


すべて、頭に命中。


血が噴き出す。


目の前が、紅く染まった。


手下は、全員倒れた。








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