表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/204

現代の小学生


来夏は、凛花が寝転がったのを見て、自分も体を倒した。


フサフサとした毛は、頬に当たって気持ち良かった。


「何にも起こらないなぁ~」


「お前らぁ、俺が飛んでるんだぞ!くつろぐなぁ!」


「やなこった!パンナコッタ!」


来夏が、意味の分からない言葉を喋った。


「パ・・・ンナコッタ?」


凛花が復唱すると、


「やなこった!パンナコッタ!、だよ?別に、深い意味はないけどね。」


来夏は、ハハと笑った。

そこ・・・笑う所?

どういう時に、その言葉を使うの?

来夏・・・あんたが分からないよ。



何故か、その言葉に颯斗は反応していた。

「パンナコッタ・・・」


その言葉を発した瞬間、颯斗の腹から怪物の子供の鳴き声のような音がした。


「悪りぃ。『パンナコッタ』って、食いもんだろ?腹減っちゃった.」

「でも・・・来夏もお腹減った。」

「何か食べる?凛花のおごり・・・金がない!」


凛花は、上着のポケットに手を突っ込んだままブンブン振った。


「凛花・・・ポケット振ったって、金は出てこねぇし、店も空いてないぞ!」


颯斗が小声で言うと、

ガクリッと肩を落として颯斗の背中の上でジタバタ暴れ出した。


これこそ、現代の小学生。

現代の小学生の見本のようなものだ.


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ